本日午前中、新潟市旧齋藤家別邸でボランティアをさせて頂きました。
ボランティアと言っても私自身が新潟市旧齋藤家別邸についてほとんど何も知らない状態ですので、
現場に入らせて頂いて、出来るだけたくさんのことを学ばせて頂くことが今回の目的でした。
どんなことから学習すれば良いかわからなかったのですが、幸運にも、本日、日本語でボランティアガイドをされている先輩ボランティアガイドの2人の方々をご紹介頂き、
その方々からたくさんのことを教えて頂きました。
特にお1人の方から、私が「先生」と呼ばせて頂きたくなるくらい、たくさんのことおもしろ楽しく、そして、親切に教えて下さいました。
雑多なメモですが、下記の事を学びました。
+段差があるところは、事前に説明しておいた方が良い。
+東から日差しさすとき、庭園が美しい。
+ゆっくり見たいなら平日の午前中。
+天気や時間帯によって景色の表情変わる。今日のような雨の日は、緑が輝く。晴れの日は、紅葉が映える。
+新潟の歴史的観光施設は、それぞれボランティアガイドを募集して講習などをして、ボランティアガイドとして活動をさせているケースが多い。
+お客様にガイドする時は、お客様によって対応を変える。お話し好きなお客様には、世間話を交えながら説明すると良い。逆にあまり説明などを必要としないお客様は、自由に見てもらった方が良い。旧齋藤家別邸は、なにもしゃべらないでぼーっと庭園を見ているだけでも十分に楽しめる。
+どのようなお客様もコミュニケーションをどの程度求められているかによって、ガイドの仕方を変える。
+笑える話を準備しておいた方が良い。
+お客様に小さなニーズにも気を配ると良い。(例えば、窓を開けて景色を見てみたいという声が聞こえた時、さっと開けて差し上げる。しかし、寒くなる可能性がある時は、寒くなったら閉めますのでなど予測できるニーズにも気を配るなどなど。)
+がりがり説明しに行くのではなく、ちょっとした行間を呼んで、スルリと説明するものガイドの技術。(何かを興味ありそうに止まって見ておられるお客様がいらっしゃったら、さらりと概要だけ「これは、~で、~年くらいに作られたものです。」などと説明して、その後に、追加の質問が来たら状況に応じて追加の情報を加えていくことが大切。)
+全てのガラスは、当時作られたもの。機械で製作していないので、少し歪んでいたりする。ガラスに入っている気泡は、その時代の空気をそのままにしている。
+加賀田組が旧齋藤家別邸を手放した時、解体して大きなマンションが建てられるかもしれないという状況があったが、市民が運動を起こして、署名を集め新潟市に提出し、現在市の所有になった。
+齋藤家は、新潟市ローカル財閥3つの内の1つだった。
+県外からのお客様も多い。何か新潟でイベント、学会、コンサート、他の予定で新潟に来られた方が来場されるケースも多いらしい。
+新潟市内のホテルで、観光客に新潟市旧齋藤家別邸を紹介するケースが多いらしい。他の観光施設よりもアクセスが良い。
+ガイドでは、概要だけ説明したあとは、自由に家の中を見てもらうパターンも多いらしい。
+隣に行形屋という新潟市屈指の料亭がある。
+大商時代には、この界隈に500人程度の芸妓が存在して、日本有数の繁華街だったらしい。
纏めると知識は大いに越したことがないのですが、その知識をそのまま全て伝えるのではなく、
いらっしゃったお客様お客様のニーズに合った、情報を無理ない程度にご説明差し上げることが良いようです。
いろいろ学ばせて頂いてハッピーになっていた所、さらにハッピーにな出来事が、起こりました。
それは、いつもお世話になっている英会話BOXのメンバーの方がお1人、いらして下さったのです!!
まだまだガイド勉強中なのですが、「英語でガイド」をとリクエストして頂きましたので、
勉強した内容を英語でお庭を見ながら、そして、お部屋をまわりながら英語で説明させて頂きました。
以前にも概要だけ外国人の方に英語で説明差し上げた経験は、2度ほどあるのですが、今回のようにスポットスポット一緒に行動して英語で説明差し上げるのは、実は初めての経験でした。
練習させて頂いて大変勉強になりました。そして、ご説明差し上げている時に、英語で質問もたくさんして下さったことが、とても良い経験になりました。
お客様をガイドさせて頂くという事は、質問を頂く可能性もかなり高いです。どんな質問が出てくるかは、その時までわかりません。
こういったところで、知識レベルが問われるのだと感じました。少なくとも質問されそうな基礎的な情報は、暗記して言えるくらいになっていないとダメだと思いました。
英語でガイドさせて頂いたことも良かったのですが、いろいろお話しさせて頂けたことが大変嬉しかったです。ブログを見て旧齋藤家別邸にいらして下さって有難うございました!!
さて、実は、これからさらにハッピーな事が起こります。
英会話BOXのメンバーの方が帰られるのと同時に、シニアの外国人夫婦が入場してきました。
奥様の方が、どんどん部屋に入ってきて周りにおられる方々に英語で、「ここ入っていいの?ここ上がっていいの?」みたいなことを言っているのが聞こえてきました。
周りの日本人の皆さまが困っておられたので、私がササっと言って英語で説明差し上げました。
そうしていると、お連れの日本人の方が来られたので、その方と一緒だったのが分かったので、端的に説明が終わった後、またササっと下がりました。
出過ぎては行けないのが、ガイドの鉄則だと思い、とりあえず下がって様子を見ることにしました。
ご夫婦と日本人のお連れの方は、庭園の風景をゆっくり楽しんでおられました。
ちょっとしたタイミングでお話しできるタイミングがあったので、奥様の方に「どこから来られたのですか?」と、
お聞きしたところ、来られた国、どうして来たかなどたくさん話して下さいました。
先輩ボランティアガイドの方も近くにおられたので、自分だけ英語で話すのではなくて、他の方も巻き込んで交流の場にしたいと思い、
私を介して3人でちょっとした会話をすることにしました!ここでは、過去に行ってきた通訳の経験が生きたような感じでした♪
最初から英語を使わせて頂けるなんて思ってもいなかったので、とても嬉しかったです。
齋藤家別邸のお話も少しさせて頂きましたが、世間話中心の話の展開にやはりお客さまによってガイドの役割も柔軟に変えなければいけないことを身をもって知りました。
齋藤家別邸を出られる時に大変満足そうな笑顔で、「もっとゆっくりしていきたかった。」とおっしゃっていたことが大変印象的でした。
先輩ボランティアのガイドの方々の振る舞いなどを見て学んだことが、すぐにその場で役に立ったことが実感としてあり、大変嬉しかったです。
結局9:30-13:00まで齋藤家別邸に滞在させて頂きましたが、すさまじい量の学びがありました。
この機会を下さった齋藤家別邸のスタッフの皆さま、本日お会いした先輩ボランティアガイドの皆さま、
齋藤家別邸まで足を運んで下さったお1人の英会話BOXのメンバーの方、外国人ご夫婦とお連れの日本人の方、皆様に感謝です!!有難うございました!!
以上、齋藤家別邸ボランティア日記No.1でした♪
新潟市旧齋藤家別邸公式HP:
http://saitouke.jp/
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