・カルダモンCardamon かるだもん
ショウガ科、熱帯性でインド南部を原産地とする。乾燥に弱く生育は10度以上、適温が20~30度で直射日光の当たらない半日陰の湿地に育つ。
多年草で草丈5m以上にまで成長、長い葉をつけ、6~7月に花茎から淡黄色で先端が藤色をした漏斗(ろうと)状花が咲く。花後の9~10月には、長楕円形のうす緑色のさやに入った果実をつけるが日本では育ちにくいとされている。
完熟直前の果実を乾燥させ、5mmほどの灰色から褐色の種子を粉末にしたものが高級スパイスとして芳香があり消臭、消化、リラックス作用がありカレー粉、パン、ケーキ、ハム、ソーセージ、魚、蓄肉、ソース、ドレッシング、ピクルス、サラダに、煎じてコーヒー、紅茶に利用している。
精油したものが樟脳(しょうのう)、レモンのような甘酸っぱさ、生姜に似た清涼感のある芳香、辛味、かすかな苦味があり、リキュー酒の香料、アラブではコーヒーの風味付けに使われている。精油の主成分はテレピネオールTerpineol、シネオールCineoleは胆汁の分泌を促進させ、健胃作用、体脂肪を減少させ医薬用としても用いられる。
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