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[鯖から鮪]食生活について語ろう

2022年06月01日 | 美容ダイエット

・鯖から鮪From mackerel to tuna さばからまぐろ
 マグロの漁獲量の減少から日本人に好まれている鮪を安定的に供給できないかと開発が進められていました。
別の種類に細胞を移植すると通常は免疫拒絶反応を起こします。
遺伝学の材料としてショウジョウバエは体長3mm程度ですが100年以上研究が行われ生殖細胞形成(配偶子産生)の研究も100年以上の歴史があり、数多くの研究が行われています。幹細胞に共通した特徴に1)自己再生能、2)無限増殖能、3)多分化能を有することをあげています。19世紀後半までの当初の幹細胞stem cellは、意味が少し異っていました。
1892年にBoveriとHäckerは、線虫胚を用いて受精卵と生殖細胞との間に生殖細胞系を提案し、これらをstem cellと呼んでいます。これが現在の始原生殖細胞Primordial germ cellにあたるようです。1896年にstammzelle(幹細胞)はWilsonによりstem cellと翻訳し広く知られるようになりました。
生まれたばかりの稚魚の免疫系は非常に未熟であるということが分かっていましたので、このことから、この時期の稚魚に始原生殖細胞Primordial Germ Cellsを移植すれば、たとえ違う種からのものであっても拒絶されないことを見出していました。 
東京海洋大学の著者らは2006年(平成18年)既に、ヤマメにニジマスを産ませることに成功しています。淡水のヤマメにニジマスを産ませる技術は成功しています。
いまでは、ヤマメが100%ニジマスの卵を産んだり、精子を作ったりすることができるようです。魚は哺乳類に比べ単純であることがいえます。
マグロのように成長に時間がかかり、養殖には手間・費用がかかりすぎるものも、飼育が容易な魚に産ませて稚魚をとれば、もっと簡単に増やすことができるのではとの願いから始まっています。
研究が続けられ東京海洋大学は2014年(平成26年)に絶滅危惧種に指定されているクロマグロの卵と精子になる生殖細胞をサバに移植する実験に成功したを報じています。
マグロの生殖細胞をサバに移植し、サバにマグロの卵子と精子をつくらせる技術の研究が進められました。海水魚の場合、淡水魚と比べ卵は非常に小さく困難な作業でイクラとタラコの一粒くらい大きさの差があります。そして
魚の場合、産卵時期や生息環境、とくに水温の影響を強く受けるようなのです。
さらに生き物は異物が体内に入ると、免疫機能が働いて拒絶反応を示します。これを回避するために、免疫系が未発達の稚魚のサバ(ふ化後2週間以内)に移植すればよいことを発見したのです。
そこで、生殖細胞がもともともっている性質を利用することで生殖細胞が生殖腺を探しあてて、自分でその中に入っていくという、よく知られた性質があります。稚魚のサバの腹部に別の魚からとってきた生殖細胞を移植するだけで、自然にサバの生殖腺に入っていきます。
研究を進めていくうちにサバに移植する生殖細胞が、始原生殖細胞ではなく精原細胞でよいことを発見したことです。始原生殖細胞は精原細胞や卵原細胞になる前の生殖細胞で、稚魚にしかありません。一方、精原細胞は成長したオスならどの個体でも持っています。しかも精原細胞は、オスに移植すれば精子をつくり、メスに移植すれば卵子をつくることもわかりました。マグロのオスが1尾いれば、精子も卵子もつくれることになります。
突破すべき壁はまだまだありますが、世界の絶滅寸前の魚たちの保全のため、この技術の確立が期待されているのです。
生殖腺の一部を免疫機能が未発達の稚魚の体内(腹腔)に 移植すると、その一部が生殖腺に入っていくのです。原細胞は、オスに移植すれば精子をつくり、メスに移植すれば卵子をつくることもわかりました。
サバで言えば、サバ稚魚の生殖腺の一部にマグロの卵や精子をつくる細胞が組み込まれ、それがマグロの卵や精子をどんどん複製して増やし生産するようになるのです。完成すれば、サバに100%マグロの稚魚を産ませることができるといいます。そのサバから生まれたマグロはマグロしか産みませんし、技術的には十分に遺伝の多様性も確保できています。
マグロより小さく、より短い時間で成熟するサバにマグロの卵を産ませることができれば、マグロの再生産が効率的に飼育できるのです。サバは重量300g程度で成熟、その期間も1年程度で海中の生け簀(いけす)でなくても管理の容易な水槽でも飼育できるようです。温度調整することで、1年間に複数回マグロの卵を産ませることすら可能なのです。
マグロから精子・卵のもとになる細胞が、卵から孵化したばかり、もしくは孵化直前の仔魚がもっている始原生殖細胞という精子・卵のもとになる細胞を抽出しそれをサバに移植することで、継続的にマグロの精子・卵をつくり続けるサバが生まれるのです。
「近大マグロ」の完全養殖技術では開発しています。しかし、成熟したクロマグロは体重60~80Kg、体調1.5mになり、成熟サイズには5年もの歳月を要します。莫大な費用、年月が必要でした。
サバの稚魚に鮪の始原生殖細胞ないし精原細胞を組み入れることで成熟するとオスではマグロの精子を作り、メスはマグロの卵を産みます。交配することでマグロの稚魚が生まれるのです。
サバはふ化から1年ほどでマグロよりも早くに繁殖可能となります。大人になっても300gほどで、小さな水域で育てることができます。

マグロを愛する日本の技術が凄すぎるっ!サバにマグロを産ませる新技術に注目 | MemCode
鮪の始原生殖細胞を保存の冷凍精巣により、サバに小型マグロを産ませるばかりでなく、将来は絶滅危惧種の種の保存にも役に立つ技術といわれます。
もう鯖の大きさの1年ほどで成熟した鮪が市場に出荷されているのでしょうか?

 

 

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