・不鹸化物Unsaponifiable matter ふけんかぶつ
油脂(エステル)をアルカリで鹸化(石鹸を作る)すると大部分が石鹸とグリセリン(水、アルコールに溶ける甘味のある粘りのある液体)になる。水に溶ける部分を除いた物質。
不ケン化物定量法の原理は試料の油脂をアルカリでケン化して脂肪酸を水に可溶性の石鹸とし、この石鹸溶液から不ケン化物をエチルエーテルにあるいは石油工ーテルのような適当な溶剤で抽出する抽出の方法は湿式ないし液抽出で、セッケンのアルコール水溶液を溶剤とともに振り混ぜてこれを何回か繰り返し溶剤部分を合わせて数回水洗し抽出物に混入したアルコールおよび石鹸を除去したのち溶剤を蒸留し去り得られる残りが不ケン化物となる。
植物油中には0.5%~1%程度、胚芽油にやや多く、酵母にも含まれ栄養上重要な働きをしている。ビタミンA、D、E、ステロール(芳香のあるアルコール、コレステロール、エルゴステロール)、色素(カロテン、キサントフィル)、炭化水素(スクアレン)などがある。
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