・ホップHop ほっぷ
アサ科、クワ科、ヨーロッパ原産で日本に明治の初期に渡来、主に北海道、長野、東北の冷涼な地域で栽培している。
ビールに用いているホップの多くはドイツ、チェコなど海外からの輸入品が殆どを占める。日本の山野に自生する野生種、唐花草(からはなそう)がホップの近縁種といわれる。
春になると根株より多数の目を出し成長すると長さ5~8mになる雌雄異株、つる性、多年草で葉が卵形で3~5裂する。蔓性であることより棚を5mほどの高さにして作られ、夏季の8月から9月にかけて毬(まり)状で2~3cmの淡黄色の松かさに似た小花を数多くつける。雌雄異株(しゆういしゅ:雌雄各々にある)で受精していない雌花(めばな)を陰干しして殆どがビールの醸造に使われている。キサントフモールXanthohumol(カルコン類)が動脈硬化、前立腺ガン予防に効果的として微量見出されている。
ルプリンLupulin という成分が、ビールに微妙な香り、苦み、泡立ちに作用、タンニンが有害菌を阻止し保存性を高め特有のうまさを加える。成分のフムロンHumuloneが芳香がありリラックス、鎮静、安眠に、フムロン、ルプロンLupron (配糖体)の苦味が健胃・食欲増進、ケルシトリンQuercitrin(フラボノイド配糖体)に利尿効果のあるハーブとしても知られる。
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