・チロシンTyrosine ちろしん
筍水煮缶にみられる白い結晶で、竹の子生で0.69%含有、魚肉と蓄鶏肉に匹敵するぐらい含み芳香属非必須アミノ酸のひとつとし存在する。チーズをギリシャ語でチーロスTyrosをアルカリで処理して得られたことから命名している。絹フィブロインに11%、カゼインの5%、粉末大豆たん白3.2%、小麦粉末たんぱく2.5%と多く含有する。
ほとんどの動植物に精白米0.28%、市乳0.11%、薄力粉0.25%含み、果物には20mg~2mg/100g中と微量にとどまる。フェニルアラニンが体内で誘導体ホルモンのサイロキシンThyroxineにより酸化して生じることからその一部が代用できる。 アミノ酸の中で最も水に溶けにくく味としては、無味であまりよくない。甲状腺ホルモンの前駆体物質としトリプトファンとともに知られる。また神経伝達物質アドレナリン(興奮、緊張に関与)の前駆体でホルモンの原料となって脳の神経伝達物質として知られる。
チロシンに酸化酵素のチロシンヒドロキシラーゼTyrosine hydroxylaseが作用しド-パを生成する。脳細胞を活性化させ老化予防、パーキンソン病、アルツハイマーに有効な成分といわれる。絹フィブロインFibroin(タンパク質、チロシンを多く含む)をパウダーとしたものが栄養補助食品としてゼリー、アイスクリームに入れて登場している。
ご愛読戴きましてありがとうございます。よりよい情報をお届けしてまいります。