・子鬼田平子Lamium amplexicaule,Nipplewort こおにたびらこ
キク科、なずな(ぺんぺん草)に似た形で切り口から白い汁が出てくるので区別している。七草粥に用いている春の七草の仏の安座(ほとけのざ)は、どの草をあてるか疑問視されていたがコオニタビラコではないかといわれる。
山野、路傍(ろぼう)に自生する背の低い一年、または越年草で地面を平らに這って、葉は5cmほどの長さで羽裂する。花は3~5月にかけ小さく菊の花の形で黄色い。葉を広げて田に張り付くように生えることから田平子と、その形が仏を安置する台座に似ることから名がついたという。
苦味があるので若葉をゆでて数時間水にさらしてから汁の実、お浸し、和え物、炒め物、佃煮とする。痛みによいといわれ、さらに解毒、健胃、消化促進に用いられた。
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