・八角Star anise はっかく
マツブサ科、中国原産。常緑高木で花は、赤褐色で秋に採取した果実を乾燥させ、八角、スターアニス、大茴香(だいういきょう)、トウシキミとも呼んでいる。実が木質化して八角の星型をして6~8個の舟形のさやの中に細長い光沢のある種子がある。
ういきょう、アニスに似た甘いよい香りがある。かすかな辛味、苦味があり菓子、お茶、コーヒーに入れたり主に豚、鴨の中華料理に利用する。五香粉(うしゃんこう:八角・桂皮[シナモン]・小ういきょう・丁香[ちょうこう]・山椒の実・陳皮など)としほかのスパイスと混ぜて使われる。
主成分がアネトールAnetholeで漢方で胃痛、風邪、冷え性に、局部麻酔作用を利用し歯痛、リウマチにも使われる。
近縁植物として日本に自生する有毒な「シキミ」があり、花が淡黄色だが両者の果実は形状、大きさ、外観色とも見分けがつかないほどよく似て痙攣(けいれん)性の猛毒(アニサチンAnisatin:セスキテルペン)があるので見誤らないよう注意する。
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