・髪の栄養Nutrition of hairかみのえいよう
中年以降では年齢と共に白髪、脱毛が目立ってくるようになります。
最近では若い人でも見られる若白髪があります。その他にも栄養素の偏りや、遺伝的な要因もあります。
加齢によって黒髪の色素であるメラニンを生成する能力が年齢とともに弱ってくることが原因として考えられています。メラニンはチロシン(アミノ酸)に酵素(チロシナーゼ:水溶性)が働き、生成しています。
毛髪は「ケラチン」という育毛の生成に関与する含硫アミノ酸が多く18種類のアミノ酸が結合した、たんぱく質からできています。たん白質( 大豆、卵、肉、魚、乳製品)に多く含みます。大豆は抗酸化作用のあるイソフラボンを含みより効果的です。
ビオチン(V.B7)は、白髪、脱毛を予防する働きがあるといわれています。
バランスの良い食事が基本となりますが、たんぱく質や新陳代謝を促すビタミンB群(主な給源:レバー)のビタミンB2やB6、ビオチンが足りなくなってくるとフケが増えて毛髪の発育条件を悪化させます。頭皮を正常に保つ働きのあるビタミンA(主な給源:人参)の不足によって抜け毛・白髪が増えるといわれています。
ビタミンE(主な給源:ナッツ類)は、血管の拡張に働き頭皮の血流をよくし、発毛を促進し毛根への栄養・酸素の供給を促進し過酸化脂質の発生を抑制します。
食事から摂取したタンパク質は体内で一旦アミノ酸に分解し、必要とするタンパク質に再合成しています。 再合成に必要としているのが、各種ビタミン類、ミネラル類なのです。
髪の新陳代謝にはヨウ素(海藻類)が、亜鉛(主な給源:牡蠣)、銅(主な給源:枝豆)、カルシウム類(主な給源:乳・乳製品)が髪にとって大切な成分となります。
亜鉛はアミノ酸の合成に必須、銅はチロシンを黒色化する酵素に必要、カルシウムは酵素活性化作用があり色素細胞(メラノサイトMelanocyte:メラニン細胞)を活性化させる働きがあります。
髪を黒くすることには、以上のミネラルがおもに必要としているのです。
ヨウ素(海藻類)は日本人には、不足することは少ない栄養素です。
脂っこい食べ物、糖質の多い食品を摂りすぎは、中性脂肪となり、血流が悪くなります。 血行不良は薄毛の原因としています。 また、過剰に摂取した糖質(炭水化物)はタンパク質を糖化して健康的な髪の生成を阻害することにもなり糖質の過剰摂取は慎みましょう。
「若白髪」の主な原因はストレスであることが多いといわれています。人はストレス環境下にあると副腎脂質ホルモンが分泌され抹消血管が収縮するという現象が起きます。このことが、毛根への栄養・酸素の供給を阻害し、若白髪の発生を招くというのです。抗ストレスビタミンと呼ばれるビタミンCが必要です。
白髪の予防対策に良質のたんぱく質、ビタミンA、C、ビタミンE、ビタミンB群(特にB2、B6、ビオチン)、ヨウ素、亜鉛、銅、カルシウム、イソフラボンが主な成分としてあげられます。
頭髪を衛生的に保ち、過度なストレスを避けて、栄養バランスの良い食事を心掛けたうえで、たんぱく質、ビタミン類、不足がちなミネラルを過剰な摂取には注意しながら積極的に取り入れるようにするとよいでしょう。
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