・触媒Catalyser/Catalyst しょくばい
自らは変化することなく一定温度で他の物質の反応速度を変化させる物質のことで、反応速度を増加させるものを正触媒、反対に減少させてしまう物質を負触媒という。
化学反応を引き起こすために必要な活性化エネルギーを下げることができる物質のこと。触媒を加えるこ とにより化学反応が低いエネルギーで起こすことができ、触媒は反応物の構造内に残らない。
生体内でもデンプンを分解するアミラーゼ、タンパク質を分解するペプシン、油脂を分解するリパーゼなど、人体の中で化学反応を促進する酵素も触媒としての働きをしている。微生物は数々の触媒(酵素)反応を組み合わせて、糖からアルコールや乳酸を合成する発酵も触媒反応のひとつに含まれる。
鉄(Fe)を主成分とした触媒で窒素と水素(H2)を化学反応させることでアンモニアを得る。油脂に水素添加する際のニッケルがある。現在は、医薬品の合成などにも酵素は使われており、バイオの分野にも触媒は進出している。排気有害物質の浄化の利用、最近は、光を当てるだけで有機物や細菌などの有害物質を除去・分解することができる環境浄化材料としての酸化チタン(TiO2)が光触媒とし知られる。
ご愛読戴きましてありがとうございます。よりよい情報をお届けしてまいります。