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[肥満の解消の微生物] 食生活について語ろう

2021年06月09日 | 美容ダイエット

微生物Microorganisms びせいぶつ

 太りやすい体質、痩せ型の人との体型には、腸内細菌の関わりがあることを研究により明らかにしていました。米国ワシントン大学のMatej Bajzer博士らが科学誌ネーチャー誌の生理学の欄に、「肥満と腸内フローラ」というタイトルで2006年に報告しています。
 体型を左右する腸管に住む微生物は、ファーミキューテスFirmicutes(F類:グラム陽性細菌門)とバクテロイデスBacteroidetes(B類:偏性嫌気性グラム陰性の非芽胞形成桿菌)といい腸内に存在しています。
人間など哺乳類の腸内には、種類にして1000種類以上、約100兆個、総重量は1kgもの腸内細菌が住みついています。
これらで約90%と大きくこの2種類に大別し、他に、さらにプロテオバクテリア門 Proteobacteria(大腸菌、サルモネラ、ビブリオ、ヘリコバクターなど多種多様な病原体)、アクチノバクテリア門Actinobacteriaの4種類の菌類に分類することができます。
それまで善玉菌、日和見菌(善玉にも悪玉にも属さない中間菌)、悪玉菌などと呼ばれてきた腸内細菌叢の分類から新たな分類概念としています。

研究では、先ず太ったマウスとやせたマウスの腸内細菌について、B類とF類の割合を比べました。太ったマウスでは、F類に比べ、B類細菌が50%以下と非常に少ない事が分かりました。 
この現象は、人の場合も同様で、太った人ほどB類が少なかったようです。次に太ったマウスにカロリー制限を行い、体重を減少させたところ、B類が増えると同時にF類が減る事が分かりました。次に太ったマウスにカロリー制限を行い、体重を減少させたところ、B類が増えると同時にF類が減る事が分かりました。

 さらに、細菌のない状態で飼育したマウスに、F類、B類細菌の入った餌で飼育しマウスの体重の変化を調べ、その結果、2週間後の体脂肪増加率は、F類細菌を与えた場合は約47%増加したのに対し、痩せたマウスのB類細菌を与えられた場合には約27%の増加にとどまりました。

腸内細菌や皮膚常在菌、病原菌あるいはヨーグルトなどの発酵食品を通じて人間にも比較的なじみの深いグループです。

 以上の結果から、F類細菌が腸内に増えると、食事からのカロリー回収率が高まり、体重増につながるとしています。将来は腸内細菌の状態を変えることで、肥満の解消の治療できる一助の可能性があります。
 
F類は、200近くの属を含み、真正細菌の中ではプロテオバクテリア門に次ぐ多様性があります。
ヒトが栄養を取り込む際の働きに関わっており、この構成比率の数が多いと栄養の回収率が高くなり、肥満のリスクが高いと考えられています。実際、最近の研究では、このF類は太っている人に多いこともわかっています。


一方の腸内細菌のもう一群であるB類は、嫌気性で日和見菌の一種にも分類しています。多糖類または糖吸収抑制物質を含有、便秘解消法に関わりをもっているといわれています。 バクテロイデス(B類)には、肥満のリスクを高めるような、そのような働きは ありませんので、B類の割合を増やすことでF類の割合を抑えることができます。
B類を増やすには、食べるものの量を減らせばファーミキューテスはそれほど必要なくなり減少していきます。


高カロリーのものを控えて低カロリーのものを食べることで、エネルギーの摂取量が減ります。この状態を続ければファーミキューテスFirmicutes(F類:グラム陽性細菌門)の数も減少していくことになるようです。  
 

フィルミクテス門(Firmicutes、グラム陽性細菌門)とは、低GC含量とグラム陽性に特徴付けられる細菌の門としています。グラム陽性低GC(グアニンとシトシン)含量細菌とも呼ばれているようです。腸内細菌や皮膚常在菌、病原菌でヨーグルト、枯草菌、乳酸菌、ボツリヌス菌 などの発酵食品を通じて人間にも比較的なじみの深いグループのようです。

 

ご愛読戴きましてありがとうございます。よりよい情報をお届けしてまいります。

 

 


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