・乳酸Lactic acid にゅうさん
乳酸菌によって糖類(乳糖)が発酵、分解してD-グルコースとD-ガラクトースに分解するまでの中間にできる酸性物質で有機酸のひとつでもある。漬物の酸味の成分ともなっている。
常温で無色、または淡黄色の強い粘性のある液体をつくる。ビフィズス菌がつくる乳酸と、筋肉のエネルギーを使う時発生する疲労物質の乳酸と基本的には、同じもので最終的には、エネルギーとして消費する。腸内では酸性で体によい影響を与えているが筋肉中は中性、弱アルカリ性を保っているのがよく、エネルギーはグリコーゲンから乳酸への分解過程で生ずるとし消失したグリコーゲンに対応しただけの乳酸が生成されている。
だが運動中は蓄積されているのでそのためスポーツ選手は、試合後にクールダウンCooldounと称して急に立ち止まらないで軽く助走して硬くなっている筋肉をほぐし、疲労物質を少しでも排出させるといわれる。
乳酸自体、食品中にも存在し、エネルギー源にもなる害の無い物質だが、筋肉中に生成、蓄積されたときに疲労物質となってしまう。その分解にビタミンB1、酢が有効としている。乳酸は酸味があり、漬物、酒類の発酵、飲料、ph調整、医薬品(整腸剤)に使われる。
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