・八つ手Aralia/Fatsia japonica やつで
ウコギ科、日本原産で新潟県以南~沖縄の比較的暖地の海岸や海に近い山野に自生、また庭木などに植栽している。
常緑の低木で2~3mになり茎は、上部で長い柄をつけた大型の葉がやや輪生する。葉の表面は、光沢があり濃い緑色で大きく掌状(しょうじょう)で深く7~9に深裂(しんれつ)して八つ手(やつで)であり8本の手という様子から、ヤツデとなったという。
花は、10~11月に茎頂(けいちょう)から黄白色の花穂を伸ばして、小花を球状に咲かせのちに球形で黒色の果実を房につける。
生薬として葉を採取して日干しにし乾燥させ煎じて鎮咳、去痰に飲用、またはうがいに用いる。リューマチ・疼痛(とうつう)、腰痛などにも浴用として利用している。有効成分は、溶血作用のあるヤツデサポニン(α-FatsinFatsin・β-Fatsin)を含有する。多量に摂取することにより下痢、嘔吐、溶血などの障害がみられる。
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