・八朔Hassaku はっさく
ミカン科、柑橘類の交配によって誕生したもので広島を原産地としているが現在主産地は、和歌山県で最も多い産出量がある。
耐寒性で、成育が早く、収穫は、12月下旬より行われる。温州ミカンと夏みかんとの間(2~3月)に越冬成熟したものが酸味と甘味が程よく出荷するこの時期が旬。朔は、ついたちの意味で陰暦(旧暦)の八月一日、現在の9月にあたる。この頃より食べられるくらいの大きさになることからが名前の由来という。
農家では、その年収穫された穀物に感謝し祝う田実(たのみ)の節句として知られ、頼みにかけて、日頃お世話になっている人に贈り物をするようになった。
直径10cm程度の扁球形、400g前後で果汁は少なく夏みかんより甘味があるが果皮、果肉とも硬い。生食、和え物、マーマーレードとして利用する。他の柑橘類同様冬場のビタミン補給に大切な役目を果たす。
有機酸(疲労回復)、ビタミン、ミネラルを含み風邪予防によい。皮を陰干しし漢方で陳皮(ちんぴ)といい、咳止め、痰きり、健胃、整腸に、苦味成分を含みビタミンPとして高血圧予防に利用している。果肉にない、柑橘類の皮に含む苦味の成分オーラプテンAuraptene(耐熱、不溶性)という成分が発ガンを抑制するといわれ果皮中に6~20mg/100g程度含む。
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