・鹸化Saponification けんか
エステル(アルコールと酸[脂肪酸・有機酸]が結合して水を失ってできた化合物)を加水分解してカルボン酸とアルコールに変える反応、油脂をアルカリ(水酸化カリウム・水酸化ナトリウム)と加熱して石鹸(脂肪酸のアルカリ塩)とグリセリン(グリセロール:水、アルコールに溶ける無色、無臭、粘っこい液体で甘味がある)になる反応をいう。
石鹸の製造に広く使われている。油脂1gを鹸化するのに必要な水酸化カリウム(KOH:苛性カリ)又は水酸化ナトリウム(NaOH:苛性ソーダ)のmg数を鹸化価Saponification valueという。
油脂の脂肪酸の分子の大小、種類によって鹸化価が異なるが、油脂の種類によってほぼ一定している。不ケン価物が少なく、分子量の小さい脂肪酸を含んでいる油脂類では値が大きくなる。
大豆油190~195mg、菜種油175~185mg、ごま油185~193mg程度としている。
ご愛読戴きましてありがとうございます。よりよい情報をお届けしてまいります。