・冬虫夏草 とうちゅうかそう
オフィオコルジケプス科(バッカクキン科)、中国、四川(しせん)、雲南(うんなん)省に多く分布している。きのこの菌糸が冬の間はコウモリガ科の幼虫(昆虫)の体内に宿って土の中で成長し、5~6月の夏になってきのことして地上に生育することからつけられた名称といわれる。
漢方生薬として扱われるのはコウモリ蛾科の幼虫に寄生したもの一種類だけで冬虫夏草菌の子実体(きのこ)と寄生主の幼虫を乾燥させ利用する。冬虫夏草は、せみ、芋虫、トンボ、蚕のサナギ、蜂等、色々な昆虫に寄生し、現在までに約350種類が見つかっている。
ガンを抑制するとされるエルゴステロールパーオキサイドErgosterol peroxideといわれる成分を含んで中国では、滋養強壮、不老長寿に漢方薬の中でも貴重な部類として珍重してきた。煮物、汁の実、蒸し焼きとしても利用する。
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