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日常と日記
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レッツメイキング僕だけの彼

2018-02-02 | クラシカロイド
私はアメドラ「ザ・ビッグバンセオリー」の大ファンで、
特に登場人物の一人、シェルドン・クーパーがもーーー大っ好きです。
理論物理学者で天才なんですが、とにかく変で、変で、オタク。
彼はスター・トレックのMr.スポックを演じたレナード・ニモイのことが超好きで崇拝しています。

シェルドンは誰かからプレゼントをもらうのが大嫌い。
プレゼントは悪意と同義語だとすら言ってのけるくらいです。
プレゼントなんかもらってしまったらそれと同質のものを探したり返したりするのが面倒だし
あげてはお返しされまたあげて、お返しを延々と永久に繰り返さなきゃならない。
呪われるべき風習なんだそうで

それなのに友達のペニーがクリスマスプレゼントを渡してきたのです。
シェルドンは嫌がりますが、そのプレゼントというのが
「私の働くレストランにレナード・ニモイが食事に来て、紙ナプキンで『口を拭いた』のよ。
そのナプキンにサインをしてもらったの。あげる」。

そのナプキンをわなわな震える手で受け取ったシェルドンは涙ぐみ、感激して叫ぶんですよ。
「これがどういうことかわかるか? つまり僕はレナード・ニモイのDNAを手に入れたってことだ。
これであと新鮮な卵子さえ手に入れば、僕は、僕だけのレナード・ニモイが作れるってことなんだぞ」


作ってどうすんねん、とまーそこが笑いどころなんですがこれって考えてみたら、みなくてもちょっと恐いです
だって好きな人がいくらでも作れてしまうって事なんだから
しかももしかしたら自分好みにチューニング出来てしまう


クラシカロイドはもともと人造だからすぐに↑を連想してしまってたんだけど。
ずっと見てきて、特にあの16話でもう、シュー君の切々としたいじらしい想いにうわーとなっちゃって
ほとんどモンペとかおせっかいな女友達みたいに
「この子、こんなにあんたに憧れて好き好き言ってんだから、もーちょっと優しくしてやったらどうなの」
とベトのところにかちこみたくなることもしばしばで、
ついにはシュー君をいいこいいこしながら、
「もうさ、音羽博士に頼んでもう一体先輩作ってもらいなよ、今度のは出来たての雛の際にあれやこれや洗脳してしまえばいいよ」
すごく間違ってます。わかってます。そんなのじゃー駄目なことくらいは。

けど先輩の中身が宇宙人であっても
外側がカバであっても
とにかく「先輩」ならばひたすらに慕えるってほんといい子だと思うんですよ。
こんないい子はいないよ、面白すぎて飽きないよ、お嫁にもらってやれよベートーヴェン (結論)

幻夏

2018-02-02 | 日常
太田愛さんの「幻夏」を読んだ。
このひと、互いを思いやる兄弟や、大事な友達を守る少年を描かせたらすごい。
胸が痛い。
元々「相棒」でも「この回好きだわ」と思ったらだいたいが太田さんのシナリオだったけど小説もすごくいい。
心映えの美しい少年が風の中すっくと立っている感じ。決して揺るがない姿が気高い
真相がわかる前から泣けてしょうがなかった。
「犯罪者」もよかった。「天上の葦」もすぐぽちった。届くのが楽しみ
好きな作家が増えるのは嬉しい