遺影用の写真を探しに実家に行ったのは今日か明日には…と医師から告げられた日
写真を探すのはとても大変だった
歳を取ると写真を取る機会が少なくなり取ったとしても団体旅行の全体写真くらい…
その団体写真も肺癌発症前のものだから10年前…
一番新しい日付でも2005年だった
民謡(踊り)をやっていたので発表会の写真は沢山あったが
晩年は生徒さんだけでの出演だったので父が写ってるのはやっぱり極僅か…
とにかく一人で写っていてなるべく正面を向いていてはっきりと写っているもの
…無い…
娘と数枚選んだものは10年前のもの…
結局、葬儀屋とお式の相談をした時に
普段は仏頂面の父がにこやかに微笑んでいる写真を遺影にした
今思うと
亡くなる数時間前は眉間にシワをよせて苦しんでいたから尚更、遺影は優しく笑っている写真が良かったと思う
霊安室で父へ後悔、懺悔を口にした私に娘は
「おじいちゃんのお顔を見て、苦しそうなお顔じゃないでしょう?怒っていないでしょう?」
その言葉が今でも頭に残ってる
今日、また無性に淋しくなって泣いてしまった
胸が苦しい…
余談ですが、最近の遺影は帽子をかぶっていたりしていてもOK
それが故人のトレードマークなら寧ろ遺影に相応しいそうです
私ももう少ししたら遺影用の写真撮っておこうかな…