真夜中の読書感想文
:ただ漠然と読んでるだけなのも詰まんないから400字詰め原稿用紙一枚分感想を書こうと思い立つ。ネーミングの意味は特になし。強いてあげればノリ。
田辺聖子「ジョゼと虎と魚たち」
読むと30分足らず。映画は2時間あったので、そのギャップにまず戸惑ってしまう。
はじめから映画版と比べながら読む。
当たり前だが、ずいぶん違う。
いちばん大きな違いは、ジョゼと常夫が最後まで別れていないこと。
恋愛の終わりを鮮やかに描いた映画版に比べると物足りない印象もある。しかし、小説はあえて問題提起にとどめているのだろうとも思う。
書類も交わしていない、常夫の両親にも伝えていない、そんな形の結婚生活を、ジョゼは完全に肯定している。こうした人生のあり方を、そのままの形で読み手に提示する小説なのだろう。
そして、その解釈を映画では出した。原作から逸脱しているのは間違いないが、だからこそ映画化する意義があったのだろう。
それに対し、小説はあくまでさりげなく、上品な内容だったように感じた。
(2007/10/7)
:ただ漠然と読んでるだけなのも詰まんないから400字詰め原稿用紙一枚分感想を書こうと思い立つ。ネーミングの意味は特になし。強いてあげればノリ。
田辺聖子「ジョゼと虎と魚たち」
読むと30分足らず。映画は2時間あったので、そのギャップにまず戸惑ってしまう。
はじめから映画版と比べながら読む。
当たり前だが、ずいぶん違う。
いちばん大きな違いは、ジョゼと常夫が最後まで別れていないこと。
恋愛の終わりを鮮やかに描いた映画版に比べると物足りない印象もある。しかし、小説はあえて問題提起にとどめているのだろうとも思う。
書類も交わしていない、常夫の両親にも伝えていない、そんな形の結婚生活を、ジョゼは完全に肯定している。こうした人生のあり方を、そのままの形で読み手に提示する小説なのだろう。
そして、その解釈を映画では出した。原作から逸脱しているのは間違いないが、だからこそ映画化する意義があったのだろう。
それに対し、小説はあくまでさりげなく、上品な内容だったように感じた。
(2007/10/7)
家にあるから読んでみようかな。
映画先にみてしまうと、なかなか読む気になれなくてね…
家にあるのならぜひ読んでみてください。
最初の「お茶が熱くて飲めません」も、私は好きでした。
田辺聖子独特のキレがあってよいです。