観劇三昧:片岡自動車工業『ゼクシーナンシーモーニングララバイ』
2017/5/24
・のちに結婚する男女、病弱な白沢とナンシーこと中山静香の人生を駆け足で描いた話。
・白沢は一人の役者が演じているが、ナンシーは世代ごとに別の役者が演じる。
・見た感じ全然違う役者さんなのに、ほくろひとつで同じ人に見えるのは舞台マジック。
・大阪の小劇場は観劇三昧で少し見ている程度なのに、知っている役者さんが多い。
・個人的にオールスター感がある。
・少年少女時代のベタないじめだったり、ベタなグレ方だったり、夫側のベタな堕落と立ち直りだったり。
・ベタな展開でも見せ方の手札が多いので飽きない。強引だったり、丁寧だったり、抽象的だったり、具体的だったり。
・「ズキューン」って。
・ケーキのシーンの強引さが好き。
・リーゼントは先っぽから白髪になる。
・演出の手数の多さで、のちに明かされる本作品の構成の秘密を巧みに目くらまししている。
・装置がかっこいい。真ん中の階段の使い方は予想どおりだったけど、それでもかっこいいものはかっこいい。
・お母さんはいくらなんでも仕事が好き過ぎ。
・彼は結局なんの病気だったんだろう。
・ワンピースとかひょうきん族とか直接的な引用ギャグが多い。思い返せば、最初の歌のふりつけもいもきんトリオっぽい。
・世代ごとに出てくるナンシーたち。しっかり分業しているので下手にやると流れ作業に見えてしまうところ、きちんと前のナンシーの情報を引き継いだ上で、新しいナンシー像を更新している。
・駅伝を見ているような感じで、話が進むにつれ、だんだんタスキが重たくなっていく感じ。
・そんな重たいタスキを宮川サキさんが磐石の演技でゴールに運んでいた。
・いろんな事情があるのは想像できるけど、どうせならみんなにウェディングドレス着てほしかった。
・エピローグの打ち上げ感。
・夫婦同時に寿命ってどんだけ仲良し夫婦なんだ。
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