2024/3/18
プロジェクションマッピングとコンテンポラリーダンスと音楽を組み合わせた舞台芸術。
ダンスは演劇ほど演者の表情に焦点がないので、見た目が暗くなりがちなプロジェクションマッピングとは相性がいいのかもしれない。
最初パネルに、不自然な姿勢で首を吊る人々の映像がたくさん映し出される。
自分にはタイトルと、実際の表現の関係性はよくわからなかったけど、とりあえず生と死のモチーフが繰り返し出てきているよう。
数字の海に流されていく死体のようなもの。
暴力や戦争のようなもの。棺桶のようなもの。
地層のように世代が移り行く感じ。
衣裳を脱ぐ動きが多いのも代謝の表現なのか。
なので、テニスと新体操っぽい部分は唐突な感じはした。
もともとダンスと親和性の高い音楽に、照明効果も加わって多層的に見られる仕組み。
というか、照明効果が強い。
ダンス全般の話になってしまうけど、どうしても演目の感想というより、その演目を見た自分の感情の説明になってしまう。
《公演詳細(観劇三昧HP)》
■公演時期 2015/01/23
地域 関東
■キャスト
鶴見未穂子
森井淳
石垣文子
小山衣美
■スタッフ
映像:高橋啓祐
音楽:SKANK/スカンク
美術:カミイケタクヤ
照明:ヤン・ベッカー
衣裳:稲村朋子
音響:須貝一也
舞台監督:鈴木康郎・湯山千景
チラシ:カミイケタクヤ・岡本健+
企画・制作:precog
■あらすじ
【EPAD】
「リアルリアリティ」 身体を省略し拡張する 人はできるだけ動かなくてすむようにテクノロジーを駆使するそれに抗うつもりはない 楽がいい それでもどこまで省略しようとするのか ふと不安になる 人々の想像は 遥か彼方にある場所や 過去や未来にある時間をあたかも今ここにあるかのように具現化しようとする それでも人は遠くでおこっている悲劇を想像することすらできないそこにある身体を共有することができない なにもない場所に立ち リアルのない時間を過ごし 言葉のない声を聞き カラダのない人に出会う 死はすぐそこにあり 無限で 確定的で生きることはいまここにあり 限りがあり 不確定な未来にある 身体がなくてもいい時代を生きる私たちが実感できる身体をさがす 私たちは生きています
EPAD・・・「緊急舞台芸術アーカイブ+デジタルシアター化支援事業」
(文化庁「文化芸術収益力強化事業」)の略称です。
本サイトでは、同事業において、新旧の舞台芸術の映像を配信できるように権利処理した作品に【EPAD】の印をつけています。
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