![]() | わたし革命 |
有森 裕子 | |
岩波書店 |
2011/1/12
2003年刊行。
まだ競技ランナーとしては引退していないけどセカンドキャリアに向けて動き出したところ。「裕子へ」は父親目線だったけど、今度はきちんと本人目線で語られている。
学生時代から二度のオリンピック、結婚やプロランナーとして一人立ちするまでを一気に書き綴っている。
まったく実績のなかった彼女がリクルートランニングクラブにムリヤリ入団するくだりは、有森の優等生的なイメージからは考えにくいし、バルセロナ後の孤独感をつづったくだりは、体験した人しか分からない部分もあって収穫のある読書だった。
有森関連の良い言葉もいろいろあるんだけど、「はじめて自分で自分をほめてあげたい」って、「はじめて」を省略すると全然ニュアンスが変わってしまうので気をつけたい。
こうなると、有森母の「有森裕子物語」も読んでみたいけど、見つからないんだよなあ。
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