2022/9/12
世界最大のプロレス団体WWEでスターとなったTAJIRIが自身のキャリアとプロレス論を語った本。
プロレスにおける「サイコロジー」という言葉は、わりとよく耳にするんだけど、実のところ、よくわかっていなかった。
筆者がものすごく乱暴にまとめてくれていて「人間、こうなれば、ああする」ということを真面目に研究するということらしい。
たぶん、演劇にもサイコロジーある。観客の目線は動いている者にひきつけられる、とか。
ビンスが両手で四角いフレームを作り、自分の顔の部分を囲んで「マネー・イズ・ヒア!」といった話も面白い。
表情で見せるといいうことは、ビンスはプロレスを映像作品として考えているということなのかな。
日本では独特すぎる立ち位置の筆者のキャリアも素直に面白かった。
最後に光沢のある黒のみのページを配置する装丁が意味深。
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