自由と平和、生存と共生のために

「誰もが人間らしく生きられるためには」という視点から、さまざまな社会問題についての情報をお届けします。

アパルトヘイト政策と南ア共和国国歌

2020-10-06 22:09:15 | いろいろ
 テニスの大坂なおみ選手は全米オープンの各試合で、差別的暴力の犠牲となった黒人の名前を記したマスクを着用していました。それを見て、30年以上前に観た映画「遠い夜明け」(リチャード・アッテンボロー監督)を思い出しました。アパルトヘイト(人種差別政策)体制下のかつての南アフリカ共和国を舞台とした作品です。最後の場面で獄中で死亡した黒人の名前が次々と流れていました。

 現在の南ア共和国の国歌は黒人たちが歌っていた「コシ・シケレリ・アフリカ」と白人たちが歌っていた「南アフリカの呼び声」をつないだものになっています。「コシ・シケレリ・アフリカ」はコサ語・ズールー語・ソト語で、「南アフリカの呼び声」はアフリカーンス語(オランダ語系)・英語で歌われています。

映画「遠い夜明け」(Cry Freedom)
 黒人解放運動の活動家スティーブ・ビコと白人記者ドナルド・ウッズとの出会い、警察で虐殺されたビコの真実を世界に知らせようとするウッズ。実話にもとづく作品です。

映画「遠い夜明け」の最後の場面

南アフリカ共和国国歌

気軽に相談できる場所を地域につくる

2020-10-06 21:39:39 | いろいろ
 ソーシャルディスタンス、マスク着用、テレワーク(在宅勤務)、オンライン授業・・・。感染対策としては必要かもしれませんが、人間どうしのかかわりを希薄にしているように感じます。

 雇用状況も悪化する中で、困りごと、悩みごと、生活苦、生きづらさなどをかかえていても、周囲に打ち明けられないでいる方が増えているのではないでしょうか。8月の自死(自殺)者は昨年より15%増加しています。

 歩いて行けるところに、なんでも相談できるところがあれば少なからぬ人たちにとってセーフティーネットになると思います。必要に応じて専門家・専門機関につないだり、周囲の人々が当事者を支えられるようにコーディネートしたりといった活動が期待できます。
 商店街などに空き店舗が増えています。そうした場所を相談拠点に活用できると思います。