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学術会議委員任命拒否事件に広がる抗議

2020-10-15 20:51:21 | 自由
 菅政権による学術会議委員任命拒否に対して、研究者団体などから抗議の声が上がっています。その一部をご紹介します。

国内95学会、日本学術会議の新会員候補者任命拒否で声明(大学ジャーナル)


菅首相による学術会議会員の任命拒否に対する憲法研究者有志の声明



日本学術会議第 25 期新規会員任命に関する緊急声明
(日本教育学会)


「全員を任命すべきである――政府の日本学術会議会員任命拒否をめぐって」
(日本ペンクラブ声明 )


映画人有志が「日本学術会議への人事介入に対する抗議声明」発表
(シネマトゥデイ)



軍事研究がもたらす悲劇

2020-10-15 19:40:28 | 平和
「マンハッタン計画」と科学者たち
 アメリカで原爆開発計画(マンハッタン計画)が始まったのは、ドイツが核兵器を開発することの危険性を科学者らが警告したことがきっかけでした。しかしその後、アメリカ政府は、ドイツにもはや原爆開発能力はないことがわかっていても、戦後の対ソ連政策に利用するために、原爆の開発を推進しました。科学者レオ・シラードは他の科学者の署名も集めて、日本への無警告の原爆投下をやめさせようとしました。しかし、「ヒロシマ」「ナガサキ」の惨劇は起きてしまいました。

『届かなかった手紙 原爆開発「マンハッタン計画」科学者たちの叫び』 大平一枝  KADOKAWA

アラン・チューリングの自死
 第2次大戦時、ドイツ軍の暗号システム「エニグマ」の解読にイギリスの数学者アラン・チューリング(1912~1954)が成功。その結果、イギリスはドイツに対して優位に立つことができました。戦後、暗号解読の事実は国家機密とされ、チューリングも監視対象にされました。彼は同性愛者であることを理由に逮捕され、獄中で自死しました。軍事研究の暗い側面を象徴する事件です。

映画「イミテーション・ゲーム」(モルテン・ティルドゥム監督)
チューリングによる「エニグマ」解読とその後を描いた作品です。
「イミテーション・ゲーム」公式サイト

 学術会議委員任命拒否事件の背景には、軍事研究を拡大推進したいという政府の思惑があるのでしょう。軍事研究の危険な姿を知る必要があると思います。