自由と平和、生存と共生のために

「誰もが人間らしく生きられるためには」という視点から、さまざまな社会問題についての情報をお届けします。

学術会議委員任命拒否事件と「いじめ」の構造

2020-10-09 21:58:31 | 自由
 「全体的、俯瞰的な観点。」何を材料として、どのような基準で評価するのでしょうか。「個々の選考理由はコメントを控える。」権力者の側が黙秘権を行使するという倒錯したドラマです。知られては都合の悪い「理由」であるのか、それとも、理由を知らされることなく酷い仕打ちを受けるかもしれないという恐怖感を植え付けるためなのか。その両方なのかもしれません。
 「学術会議には「問題」がある。行革の対象にする。」被害者に「問題」があると言い立てて、自らの「いじめ」行為を正当化するのは「いじめ」加害者の常套手段です。加害者は同調者・傍観者とともに多数派を形成し、被害者を孤立させていこうとします。
 時には被害者の命まで奪ってしまう「いじめ」という陰惨な社会現象のひとつの典型を今回の事件で見たような気がします。
 道徳教育を推進して、小中学校で道徳を教科化したのが政権与党です。子どもたちは何を見て、どのようなことを学ぶでしょうか。