coLinux日記

coLinuxはフリーソフトを種として、よろずのシステムとぞなれりける。

設定1 ( キーボードと passwd )

2006-12-04 22:46:53 | インストールと設定
いよいよ各種設定のために、root でログインします。
今後は、root での操作を # プロンプトで示します。

キーボードが日本語用になっていないので、先にキーボードの設定を変更します。
私のキーボード、jp106 があるかどうかを、一応確認します。

[ root@fedora ~]# ls /lib/kbd/keymaps/i386/qwerty

 (以下プロンプトは # と略します。)

たしかに、jp106.map.gz があります。そこで、キーボードを jp106 にします。

# loadkeys jp106
Loading /lib/kbd/keymaps/i386/qwerty/jp106.map.gz
#

これでキーボードは正しく設定されました。起動時にキーボードが正しく設定されるように、/etc/rc.d/rc.local に上述のコマンドを追加しておきます。

ついでに runlevel のデフォルトも確認しましょう。

 # grep initdefault /etc/inittab
....................
id:3:initdefault:

(.......... は省略を表します。)

runlevel 3 で動いています。

忘れないうちに root のパスワードを設定します。

# passwd
Changing password for user root.
New UNIX password:
/usr/share/cracklib/pw_dict: error reading header
PWOpen: Success

とエラーになります。man でチェックすると、Linux-PAM に関連しているようです。設定ファイルは、/etc/pam.d/passwd です。

そこで、pam.d/passwd の中身を調べると、

auth include system-auth
account include system-auth
password include system-auth

となっていました。これは、password の設定で system-auth の記述に従うことですから、pam.d/system-auth の該当部分をみてみます。

password requisite pam_cracklib.so try_first_pass retry=3
password sufficient pam_unix.so md5 shadow nullok try_first_pass use_authtok
password required pam_deny.so

cracklib は、パスワードの脆弱性(辞書にある単語とマッチするか?)をチェックする機能ですからなくても良さそうです。
 
password 行の修正でよさそうです。include をやめて、直接指定することで試しました。 passwd の password 行を、system-auth の 最初の password 行を除いた2つの行を直接指定します。

# passwd
Changing password for user root.
passwd: Permission denied

となってうまくいきません。アクセス権が誤っているようです。

そこで、元に戻ってcracklib 関連で探してみると、create-cracklib-dict コマンドがあることが分かりました。適当な単語リストをテキストファイルで用意すればこのコマンドが使えるみたいなので試しました。

# vi /tmp/lists

# create-cracklib-dict /tmp/lists

/usr/shar/cracklib を見てみると、

pw_dict.hwm
pw_dict.pwd
pw_dict.pwi

の3つの新しいファイルが作成されていました。早速、試してみました。

# passwd
Changing password for user root.
New UNIX password:
Retype new UNIX password:
passwd: all authentication tokens updated successfully.
#

となってうまくいきました。つまり、create-cracklib-dict で作成しなおせばいいわけです。作成した /tmp/lists ファイルは1行1単語で適当に作ったものです。壊れていた辞書は、後でどこから持ってくれば良いのですが、とりあえずこのままで。

次回は、ネットワーク設定などに挑戦したいと思います。
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インストール

2006-12-03 14:33:10 | インストールと設定
早速 coLinux をインストールします。

まずは、ERROR STORM ( http://www.geocities.jp/error_storm/ ) というページを参考にしました。

colinux の本家のサイトは、Cooperative Linux( http://www.colinux.org/ ) です。

2006-11-20現在、0.6.4が最新です。

ダウンロードは、SourceForge (
http://sourceforge.net/project/showfiles.php?group_id=98788
)
から行えます。

ここでは、以下のものをダウンロードしました。

coLinux-stable : coLinux-0.6.4.exe
Root FS Image : FedoraCore5-2006.8-ext3-2gb.7z (FedoraCore 2006.08.01版)
update : colinux-0.6.4-20060912-update.zip

FedoraCore 5 が動作するようです。

coLinux-0.6.4.exe の実行は、先ほどの ERROR STORM に詳しく書いてあります。
ここでは、今回指定した部分のみ箇条書きにしてみました。
  • coLinux-0.6.4.exe をダブルクリックで実行します。
  • このPCでは、既にインストール済みなので、coLinux Bridged Ethernet(WinPcap) のレ点をは ずしました。
  • FedoraCoreがないので、ここでは、No Download を選択しました。
  • インストールするフォルダは、C:\colinux です。このフォルダ名はなるべく簡単なものにしておくのが後で便利だと思います。

coLinux-0.6.4.exe の実行が終わりましたので、Root FS Image ( FedoraCore5-2006.8-ext3-2gb.7z ) を解凍する必要があります。

これは、7-Zipという形式で圧縮されているようです。そこで、http://www.7-zip.org/ から、7-Zip4.42(7z442.exe)をダウンロードして、7z442.exe を実行してインストールします。

得られた、7zFM.exe を実行して、FedoraCore5-.... を選択して、メニューの「解凍」をクリックして解凍すると、FedoraCore5-2006.8-ext3-2gb フォルダができ、その中に、

 Fedora5-2gb.ext3 及び fedora5-start.bat

ができました。ext3の方が Root FS Image で、batの方が起動するための bat ファイルです。これを、C:\colinux にコピーします。

最後に、colinux-0.6.4-20060912-update.zip を解凍して、その中の、

colinux-bridged-net-daemon.exe
colinux-net-daemon.exe
colinux-serial-daemon.exe
colinux-slirp-net-daemon.exe

を、C:\colinux にコピーします。これらの日付は、2006-09-12 になっていました。

早速テストしてみました。

C:\colinux を開いて、fedora5-start.batをダブルクリックしてみます。
コマンドプロンプトウィンドウと Cooperrative Linux console ウィンドウが開いてそこに、

Fedora Core relese 5 (Bordeaux)
Kernel 2.6.11-co-0.6.4 on an i686

fodora login:

のようにログインプロンプトがでました。

root でログインするとうまく動いているようです。今日はここまでにするためにシャットダウンします。

# shutdown -h now

Cooperrative Linux console ウィンドウの下の方の白い部分に、

Monitor0: Detached

と表示されて終了です。

次回いろいろ設定していきたいと思います。
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はじめに

2006-12-02 13:17:05 | Weblog
自宅の環境内で各種サーバを動作させて、Web ベースのアプリケーションをいろいろと試したりしたくなりました。サーバマシンを別に用意しても良いのですが、そのたびに2台起動しなければならなかったりで面倒です。

そこで1台のマシンで Windows を使いながら Linux を使えれば便利だと思い、探したところ、coLinux ( Cooperative Linux http://www.colinux.org/ ) が良さそうであることが分かりました。

coLinux は、Windows 上で動き、ネットワークにも接続できるので、必要なときに Windows 上のプロセスとして起動して、適当にサーバを立ち上げれば、 Web 廻りのテスト等の作業が快適になると思いました。

問題は性能です。

昔から UNIX 上で Windows アプケーションを動かす事が試みられてきました。これらはいずれも性能が出ない難点がありました。つまり、GUI の複雑な Windows を Linux で実行という点に無理があるようです。しかし、colinux は Windows上のアプリケーションとして動作するため、Linux をテキストベースで動作させれば、こうした問題も低減されると予想されます。

GUI が使えないかもしれませんが、今回の目的は Linux 上でサーバを動かし、それを利用して、ローカルに様々なテストを行うことですのでテキストベースでなんら問題ありません。

そこで今回 colinux を導入するにあたり、忘れないように作業の詳細を記録することにしました。

基本的には、動作を確認しながら記述していきますが、時間的制約から、よほどの事がないかぎり画像とか面倒なものはお見せできないと思います。
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