心の学校・佐藤康行の『真我の実践・サンタ営業の実践』日誌…『ひよこ』から『にわとり』への道

うつに苦しみ社会離脱した人間が真我(=本当の自分)に目覚め、サンタ営業実践の日々と開発者・佐藤康行の言霊を紹介します。

【第632回】真我カウンセリングの基本「聴く力」を教えてくれた2人のうつ病の方を思い出す③

2024-06-21 14:49:00 | 日記
前回、前々回より続き、このテーマで第3回目です。
真我カウンセリングの基本となる
『相手の話を聴こうとする姿勢』 
『相手をわかろうとする姿勢』
傾聴の学校を主宰されているカウンセラーの方の言葉
『無条件の肯定的関心』
『愛ある態度』
その力を、2人の方からまざまざと見せて頂いた事を思い出し、書いています。

今回はその2人目の方についてです。その方は、10年以上引きこもっていた男性の方。 お母さんが、心の学校佐藤康行の『真我開発講座』を受講されたことをきっかけに、ご本人もこの講座を受講された。その時に、両親から無限の愛を与えて頂いていたことに気付く。『10年以上も家に引きこもらせてくれた。私を守ってくれたんだ。お父さんお母さんありがとう・・』
心の病は、愛の欠乏感から来る。彼もそうだった。
しかし、既に両親からの愛で満たされていた事に心から気付き、彼は明るさと元気を取り戻した。

彼の尊い愛の目覚めを私が言葉で書いてしまうと、10年以上引きこもっていた彼の心の感動の千分の一も伝えられてないと思う。
だけど、社会と自分に絶望し10年以上引きこもりだった彼が、両親の愛に目覚め、幸福感に包まれた心情を想像するだけでも、私はとても暖かい気持ちになれるのです。

両親の愛に気付き、心が幸福感で満たされた彼は、誰の助けも借りず自ら引きこもっていた部屋を出た。そして地方から東京の佐藤康行の心の学校のフォロークラスに足繁く通った。

もちろん10年以上人の接点がなかった彼がすぐに社会復帰とは行かなかった。
しかし、彼は彼自身にしかわからない彼自身のペースで一歩一歩進んでいく。

そんな中、彼は一段ステップアップするために心の学校グループ・YSコンサルタントの『サンタ営業・心編』という営業セミナーに参加する。
このセミナーは営業セミナーでありながら、心の深い部分を対面の実習で掘り下げていく。
1対1のペアワークを人変えながら一日中行っていく。
だから、もと引きこもりの彼も1日で何十人もの色々な人と対面することになる。

奇跡はそのセミナー中に起きた。
色々な人と対面のワークをこなしていく中で、何と高級自動車のディラーの日本一のトップセールスマンとペアになった。
片や彼は、まだ社会に出たこともない無職のもと引きこもりの青年。

この2人がお互いに『愛の傾聴』『愛の会話』を繰り返していく。

深い心のトラウマにも愛の心で踏み込んでいくので、凄いセンシティブな内容にもなることから、セミナーの対面実習中は、電気も消され薄暗くなるので、表情は見えない。

そして、実習が終わり灯りがともされ、講師が参加者に感想を募った。

その時に真っ先に手を上げたのが、引きこもりの彼とペアだった、その日本一のトップセールスマンだった。

何と・・彼は号泣している。そして号泣しながら、言葉を振り絞るように話し始めた。

『自分の生きてきた30年の人生の中で、(この引きこもりの彼が)一番自分をの事をわかってくれた。認めてくれた。とても幸せです!!』

と涙が止まらなかった。

そんな号泣するトップセールスマンの前にして、引きこもりの彼は優しい微笑みを浮かべながら、少しキョトンとしていた。彼自身も何が起こっているか理解できていないようだった。

当時スタッフだった私は、彼を担当させて頂いていたが、もちろん自分から熱く人を引っぱるようなタイプではない。能弁に話しができる訳でもない。

しかし、引きこもる中で自分の心と自己対話し続けて培った繊細な敏感な優しい心で、彼の愛の心で、彼なりの優しい柔和な表情で、誠実に、そのトップセールスマンの心の内から発せられる言葉一言一言を誠実にただただ聴き続け、ただただ受け取り続けたのだ。

日本一のセールスマンを『人生で一番自分をわかってくれた』と言わせた、もと引きこもり、社会に適合しようとしている無職の内気な青年。
この対照的なコントラストに、本当の強さとは何か。愛の力とは何かを凄く考えさせられた。
私もうつ病経験者で強くなりたい!!しかし強くなれない・・と悩んでいた。
しかし、私にはうつを経験できた才能があるんだ。人の話を聴ける。そしてその人の心を感じれる繊細さがあるんだ。だから私のような人間でもお役に立てるかもしれないと勇気づけられた。今でも私の心の軸となる思いで深い出来事です。 

その後、彼はアルバイトしながら自分のペースでカウンセラーを目指す。仲間とともに大きな公園に出向き『カウンセラー無料』との看板を掲げ、無料でカウンセリングを始めた。人との交流会にも積極的に参加しボランテ『命の電話』や『駆け込み寺』で悩む人の話を聴き続けた。

そして今ではもと引きこもりのカウンセラーとして地上波のテレビ出演されるまでになった。愛の心で聴くことの力を教えてくださった彼には心から感謝しています。
ありがとうございました。


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