惜しまれつつも、地元老舗書店の金港堂本店が、4月30日で閉店となりました。「まちとほんと13のものがたり」と題した感謝の集いが開催されるというので参加しました。
金港堂本店の2F特別会場では、主催の郷土史家木村浩二(ブラキムラ)さん、風の時編集部代表佐藤正実さんの思いのこもったトークから始まりました。13人の方がそれぞれの思いを語ります。
会場には、幕末の1859年描かれた仙台城下絵図とその絵図をベースに現代の道路を投影した絵図が展示されています。
また、1859年描かれた仙台城下絵図を拡大し、会場の床面に広げられていました。
13人のひとり、ライターの西大立目さんの独自の視点が面白く、「奇しくも一番町の北に位置する仙台市役所が1965年完成、南に位置する金港堂本店が、1966年完成、そして今解体される」、「時代的に使われていた建築資材には色こそ違うが壁面にタイルが使われていた」などなど。
本店との関りが深かった13人の方々のみならず、一般来場者それぞれにも金港堂本店が地域に根差したベースキャンプのような場所だったのでは・・・。
仙台藩、伊達政宗関連、古地図、明治、大正、昭和の仙台の移り変わりなどの写真集など地元に根差した出版物を揃えていた金港堂本店が閉店するのは、ほんとうに残念です。
今後は、地元出版物などは、支店でも購入できるでしょうが、本店は30日夕方までですので再度訪問しようかと思います。