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「核武装した国」の体制崩壊の危機

2020-04-30 01:17:04 | 韓国・北朝鮮
■金正恩重体説
北朝鮮の金正恩委員長が4月15日に北で行われた建国の父・金日成主席の生誕記念祝賀行事という最も重要な国家行事を欠席し、その後も姿を公の場に全く姿を見せず消息不明であることについて、CNNなどが米情報当局者の話として、金正恩が手術後に「重大な(生命の)危険」にさらされていると報道。


言論統制の厳しい北朝鮮国内でも、金正恩委員長が死亡したという内容の動画が密かに拡散しだしているらしい。


トランプ米大統領は27日の記者会見での質問を受けて、北朝鮮の金正恩委員長の消息について「大体分かっている 」「そう遠くないうちにあなたたちも知ることになるだろう」と述べ、米政府として情報を把握しているとしながらも具体的な言及を避けた。


日本政府は、菅義偉官房長官が同じく27日の記者会見で「(正恩氏の動向と、北朝鮮によるミサイル発射の兆候などについては)重大な関心を持って常日ごろから情報収集、分析に努めており、米国を含む関係国とさまざまなやりとりを行っている」と語った。


どうやら金正恩委員長の重体説(植物状態または脳死)は非常に現実味を帯びており、「核武装した国」を含む半島情勢の先行きが一層不透明となった。

引用: 





■南北軍事境界線から韓国軍の兵力は既に撤収している
実は2年前の2018年4月28日の金正恩委員長と文在寅大統領とによって出された「板門店宣言」を受けて、韓国は北朝鮮との軍事境界線沿いの非武装地帯(DMZ)の哨戒所から兵力や装備を試験的に撤収させている


DMZは1953年の朝鮮戦争の休戦協定に基づいて設定されて以降、65年間にわたり南北を分断してきた。


仮に北の体制崩壊が起これば、脱北者がDMZを超えて背後から狙撃される恐れがなくなり、韓国側へと大量の北朝鮮難民(脱北者)が流入する事態も現実味を帯びてきたということだ。


北朝鮮国民は平壌に住んでいる「エリート階層」以外は食糧難で人口の約4割が十分な食糧を得ていない飢餓状態ともいわれている。

引用:



■米軍の不在
4月29日現在、米国の新型コロナ感染者数988189人と100万人に迫る勢いで、死者の数も56144人。今や世界の感染者の約3分の1が米国という状況で、本土での感染拡大のみならず、太平洋を守備範囲とする第七艦隊主戦力空母打撃群でのコロナウイルス感染拡大が起こっている。


米軍の空母4隻、例えば、グアム島停泊中の原子力空母「セオドア・ルーズベルト」では600人近い乗組員が新型コロナウイルスの感染者を出し、横須賀基地に停泊中の「ロナルド・レーガン」、ワシントン州プレマトン基地で出航待機中の「ニミッツ」、カリフォルニア州サンディエゴ基地に停泊中の「カールビンソン」などの空母三隻とも乗員に感染者が出ていることが明らかにされている。


金泳三元大統領の時代から20年間、米韓は北が体制崩壊に陥った場合に、選択肢の一つとしての軍事作戦「COPLAN 5029」(注)という秘密作戦が練られていたそうなのだ。


しかし、現在の米国その他の国連軍などはいずれの国もコロナウイルスとの戦いで精一杯という状況で、北朝鮮の体制崩壊に対する作戦を行える状況では到底なく、当時と今では北朝鮮が核や大陸間弾道弾ミサイル開発にある程度の成功をおさめている点や、パワーバランスとしての中国の存在感が全く異なっている。


それに加えて何よりも米韓関係の変化に伴って、もはや在韓米軍は既に規模が縮小され、事実上撤退しつつある。


■中国は「国連重視」?
北朝鮮に対しては旧宗主国の中国が関与を強めることが予想されると思いきや、2015年9月のNYの国連総会で習近平が示した「国連重視」という立場からも、中国共産党が北朝鮮の体制崩壊に際して積極的に関与する意思はないとも予想されている。中国政府は北朝鮮が自分たちで選択する指導体制の変化、韓国による半島統一も含めた体制の変化を受け入れるというのだ。


仮に妹の金与正氏など金一族内での後継者による指導体制の移行がうまくいかず、北朝鮮の現在の体制が崩壊するという事態が起こるなどの事態も想定内として、ウイルスとの戦いのさ中ではあっても、日本は菅官房長官が述べておられるように、情報収集に努めて在日米軍などとの緊密な協力で不測の事態には十分対応出来るようにしておかなければならないと思う。


( 注 ) COPLAN 5029:
軍や科学者のチームを派遣して、北朝鮮の核兵器を回収・確保する計画で、北朝鮮の政権崩壊に備えるために、韓国の保守系金泳三政権がその政権末期の1997年に結んだ包括的合意に基づいている、とされる。

現在「明確な後継計画も持たない核武装国家の権力崩壊に対して備える必要性に突如として直面することになった 」という指摘がなされている一方、オバマ政権の元韓国政策担当国防省高官のヴァン・ジャクソンは「トランプ就任以降、同盟の中で崩壊シナリオに関して高官レベルではおそらく何の取り組みもなされていないのではないか」 と語っている。

引用:



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2 コメント

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デブに起因 (泉城)
2020-05-01 00:57:46
北朝鮮の金正恩の状態がどのようであるのかわかりませんが、特別列車が元山に停車したままということなので、元山にいるのは間違いないでしょう。
武漢ウイルスによる死亡説のほかいろいろな説がありますが、心臓血管の手術に失敗したとか、脂肪吸引の失敗による心臓血栓など、いずれも超デブに関係している噂であるところが興味深いです。
もし死亡や植物人間で指導者交代となったときにはどうなるでしょうか。
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おはようございます (kamakuraboy)
2020-05-01 06:12:58
コメントをありがとうございます。「昨年10月に金正恩が白頭山を訪問した際、随行した幹部に『私の後継者は金与正同志』と話した」などの報道があり、去年秋から近々手術を受ける予定があったということですね。まだ30代なのに、あの太り方は不健康過ぎました。

宮古、石垣島などにPAC3と陸上自衛隊700人規模が配備されているそうですが、ミサイルに対する備えだけではなく、国内に工作勢力がいることの方が心配です。北にフッ化水素や様々な輸出管理品を日本国内から北に横流しにしていた在日朝鮮人が摘発されるなどの事件もあり、このような潜在的な反日工作勢力に備えておかなければならないわけですから。
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