若者を中心に大麻による検挙者が急増している。「合法化」されたカナダでは、保健省が青少年への影響に警鐘を鳴らしている(政府広報オンラインより)
若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ保健省は調査報告を発表し、大麻がより身近になったことで若者の健康が危険にさらされている現状に警鐘を鳴らした。
カナダでは2018年、18歳以上の成人による大麻の所持・使用の一部が合法化されている。いっぽう、調査報告によると、カナダは「青少年の大麻消費量が世界で最も多い国の一つ」であり、社会問題となっている。
「大麻の使用は、思春期に重大な健康リスクをもたらし、特に脳の発達を妨げる」。こう指摘するのはカナダ公立大学中国医学部教授の劉新生氏だ。
「医学的な見地からみたとき、大麻のような中毒性物質によって脳の受容体の一部がコントロールされてしまうと、人は自身の行動を自ら決めることができなくなる」。
社会における薬物蔓延に対し......
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