河南省鄭州市の集合住宅(新築)の共用廊下にある「実は使えない」消防設備。(右)はホースの接続部が壁側を向いている。(中)はホースがない。(左)はテープで封印されている消火設備。2024年2月16日撮影。(SNSより)
見た目は、確かに「消火栓」である。しかし今の中国では、道端にあるものから、集合住宅に設置されたものまで、なんと「水が出ない消火栓」がどこにあっても不思議ではないのだ。
集合住宅の消火設備では、開栓しても水が出なかったり、ホースの金具の口径が合わなくて出火の際に使えなかったり、ひどい場合にはホースそのものが設置されていなかったりと、その現状はあまりにもひどい。これはもはや人命軽視ではなく人命無視。「運悪く火が出たら、死になさい」と言われているに等しいだろう。
中国にも、もちろん消防関係の法律がある。当然、法令に則した定期検査があり、こうした消火栓や消火設備は「合格」しているはずなのだ。
しかし、それらは「いざという時」、つまり本当に火事になり、一秒一刻を争って消火と人命救助をすべき時に全く役に立たないという、とんでもない「裏切り」をはたらく消火栓なのである。
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