2021年3月1日、スウェーデンのストックホルムにて、誰もいない城の中庭を警備する兵士。(Jonas Gratzer/Getty Images)
スウェーデンは人口わずか1千万人ほどの小国だが、高度な工業化を遂げている。世界クラスの自動車や「サーブ39グリペン」といった戦闘機の設計・製造などに例示されるように、生産性の面でスウェーデンに匹敵する国はほとんどないだろう。
しかし、電力コストが高騰すれば生産性が低下し、他国の工場との競争力を失い、国内の工場が閉鎖または移転に追い込まれ、産業が崩壊してしまうという弱みを抱えている。
そんななか、生産性と競争力を維持するため、スウェーデンは最近、国際委員会の承認を待たずに「ネットゼロ政策」、すなわち温暖化対策の政策を変更することを決めた。
過去数年間、国連によって提案され、押し付けられた非現実的な達成目標である「ネットゼロ」を遵守しようとしたことで、スウェーデンや近隣の欧州諸国の電気料金は急騰した。
国連総会は、1988年に......
【続きはこちら】
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます