中国経済のパンデミック後の回復が緩慢で、若年層の失業率は記録的に高いことを背景に、配車サービス産業で働こうとする人は増加している。写真は14日、上海で撮影した配車サービス「滴滴」の車(2023年 ロイター/Aly Song)
[上海 16日 ロイター] – 上海で運転手として働くチュー・ジミンさんの最近の労働時間は1日15時間。それでも数カ月前に通常のシフトで働いていた頃と稼ぎは同じだ。配車サービスに参入する運転手が増加し、競争が激化しているためだ。
早朝から夜遅くまで乗客を運び続けるチューさんだが、1日の手取りは400─600元(約8000─1万2000円)。今年に入って、3カ月連続で1日も休めなかったことがあると話す。
ハンドルを握るチューさんは、「夜中に帰宅してシャワーを浴び、あとは寝るだけ。のんびりできる時間はまったくない」と話す。「子どもたちは大きくなっているし、両親も高齢になった。家族を支えるにはお金が必要だ」
中国経済のパンデミック後の回復が緩慢で、若年層の失業率は記録的に高いことを背景に、配車サービス産業で働こうとする人は増加している。市場は飽和し、配車アプリに登録している580万人の運転手の多くは所得減に悩んでいる。
15日に発表された7月の一連の指標は......
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