マクロン仏大統領は5日、自国の核抑止力をヨーロッパ防衛に拡大することについてヨーロッパ各国と議論を進める考えを示した。ヨーロッパの安全保障において、対米依存からの脱却を加速させたい考えだ。
マクロン大統領は5日夜、6日にブリュッセルで開かれるヨーロッパ連合(EU)特別首脳会議に先立ち、国民に向けテレビで演説を行い、「フランスが有する核の抑止力を活用して、ヨーロッパの同盟国などにも拡大することについて戦略的議論を開始する」と表明。フランスの「核の傘」をヨーロッパに広げることについて検討を始める考えを明らかにした。
ロシアが巨額の軍事費を支出し軍事力を大幅に増強していることを挙げ、「現下のロシアがウクライナだけで止まると誰が信じられるだろうか」と述べ、ロシアによる脅威がヨーロッパに差し迫っていると訴えた。
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マクロン大統領 仏の「核の傘」を欧州に拡大 検討へ 「米が味方にならない際に備える必要」
「米国が私たちの味方であり続けると信じたい。しかし、もしそうでなくなった場合にも備える必要がある」とマクロン仏大統領は述べ、自国の核の傘を欧州の同盟国に広げる考えを示した。
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