
多くの人が、住宅価格が高い時に抵当ローンで家を購入しているが、現在の住宅価格は大幅に下落している。これはその物件の持ち主が既に損していることを意味している(Getty Images)
中国の不動産大手は多額の負債を抱えている。そして多くの不動産企業がデフォルトに陥り、国民の不安が高まっている。米スタンフォード大学の許成鋼客員研究員は、中国共産党は不動産企業を救いたいが、不動産市場を救うことはできないと指摘している。
中国最大の不動産開発会社、碧桂園(カントリー・ガーデン社)は1540万ドル(約23億円)の利払いを猶予期間内に履行できず、初のデフォルトと判断された。碧桂園は先週、ブルームバーグに対し、オフショア債の支払いを全て期日通りに履行できる見込みはないと回答した。
碧桂園は、世界で最も多くの債務を抱えるデベロッパーの一つであり、総債務は1兆4300万元(約20兆円)、負債比率は82.3%。2、3線級の都市で3千以上の住宅プロジェクトを持っており、約7万名の従業員を有する。
同じく大きな規模を誇る恒大集団は、30日に清算の公聴会を開催する予定だ。恒大は2021年にデフォルトに陥って、負債総額は2兆4千億元(約49兆円)となった。
他に、華夏幸福基業投資開発、融創中国、陽光城集団など、数十社のデベロッパーがデフォルトに陥った。
許成鋼氏は、これは長期間にわたり蓄積されてきた問題で、現在それが爆発している。実際には予想内のことだと語った。
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