共和党の上院議員グループは、バイデン政権に対し、中国共産党(中共)政府との新たに延長された科学技術協定(STA)の撤回を求めている。議員たちは、中共政府が国家主導の産業開発や軍事目的を推進し、これがアメリカの利益を損なっていると懸念している。
12月13日、アメリカは中国との科学技術協定(STA)を5年間延長した。アメリカ国務省は、この延長には知的財産や研究を保護するための「防護措置」を設けており、STAは時代遅れで、中国政府によるアメリカの知的財産窃盗を防止するには不十分だという主要な批判に対応していると説明。
しかし、上院外交委員会の筆頭委員であるジム・リッシュ議員を中心とする共和党議員グループは、STAの延長は「間違いだ」と主張している。「米中間の科学技術協力が妥当だった時代はすでに過ぎ去った」と指摘している。
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米中科学技術協定を巡る懸念 上院議員が指摘するリスクと倫理問題
米国議会が米中科学技術協定(STA)の更新に対する懸念を表明。パンデミック時に明らかになった中国共産党によるデータ共有制限や倫理問題を含む、STAが抱えるリスクとは何か。議会が提案する安全策や人権保護の必要性に迫る。
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