『三字経』は中国で最も有名な儒教の古典の一つであり、宋の時代の偉大な儒教家である王応麟氏が最初に書いたもので、当時は私塾(現在の小学校に相当)の教科書として用いられていました。『三字経』には、儒教の根本から文学、歴史、哲学、天文地理などの内容が凝縮されており、まさに中国伝統文化の縮図のようなものです。そのため、古代の人々は「経」書として崇めていました。「経」とは不変の道理を意味しており、古代の人々はそれを誰もが見習うべき典範と考えていたのです。
ある大陸に住む文学部の大学生は興味津々で見入ってしまい、その奥深さに感嘆し、古代の小学生の思想レベルの高さや学識の広さに驚いたと言います。また、彼は「知るのが遅かった、青春を無駄にした」と深く後悔し、漢学を学ぶことを決意したそうです。
中国には古典作品が数多くありますが、その中でも『三字経』は最もシンプルでわかりやすい読物です。そのため、一般的に広く知れ渡っている『論語』(朱子学における「四書」の一つに数えられる、孔子とその高弟の言行を記録した儒教の経書)になぞらえた学者もいます。
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