七、菩提樹の下で魔を降伏させて道を成す
太子は修煉の旅で、六年の苦行を経て、その時にはすでに30歳になっていました。体を洗い食事をした後、体力が回復し、倍増した輝きをもって、一人で成道の場所を探しました。
ある場所に行き着くと、そこは静寂で平坦で、緑の草が敷物のように広がっており、その中に高く茂った菩提樹がありました。太子は心の中で、「これが本当に成道する場所だろう」と思い、静かにその木の下に歩み寄りました。そして、周囲から青々とした柔らかな吉祥草(キチジョウソウ)を集め、座を設けました。
太子は真っ直ぐな姿勢で東に向かって座禅して、「私が無上の正等正覚の佛果を成し遂げない限り、この身を砕くことをいとわず、この座を離れることはありません!」と誓いを立てました。
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