今日は、ぼんさんの次のご質問への返事です。
「手が・・・作業してくれる」とは、どのようなプロセスを経ると、そういう「手」になるのか
以上あつかましい質問ですが、教えていただければありがたいです。
私の手には、ね、
二つの異なる行動様式が働いていると感じます。
第一の手は、意識と繋がって行動する手。
この手は、ある目的意識を持って仕事をする手です。
目的意識に沿って考え、模索し、勉強し、トレーニングを重ね、反省し、技術を修得し、未来に向かいます。
全てのベテラン技術者、職人、スポーツマン、etc、(もちろん家事のベテランも)が持っている "賢い手” が、それに当たるでしょうか。
第二の手は、無意識領域で動く手です。
私の手は、整体の仕事に入るや、日常とは別のスイッチが入って、仕事を始めます。
第二の手は、人体にはたらく力学的作用にそって動いているような感覚があります。脳の深層と繋がって動く手ではないかと想像します。
・・一例を挙げると・・
整体のスタート時に、私はまず対象者の頭にタッチし、すーっと足の方に向かって手を下げていきます。
下げていく途中で、手が身体に引っ掛かるような感じで、ピタリと止まります。
ピタリと止まったところは、概ね、問題がある身体部位です。
手が、なぜそこで止まるのか???
・・ワカラン。
おそらく、身体上の何らかの電磁気的な要素に、手が協調、反応するのではないかと想像します。第二の手の動きを、私は、頼もしいセンサー機能として利用しています。
つまり、私の整体の実践では、
無意識の領域で動く手と、
目的意識を持って仕事を進める手と、
この二種類の手が、互いに会話しつつ協同作業を進めているように感じます。
ところで、ぼんさんは、コメントによれば、
「どのようなプロセスを経ると、そういう「手」になるのか」
が知りたいのですよ、ね。
これはねぇ。
一口では言えませんし、
努力だけでは得られないような気がしますよ。
「素質」のようなものが備わった人でないと、ね。
でも、
ぼんさんの一連のコメントを見ると、
ぼんさんには素質があるかな、とも・・・・。
ですが、そのプロセスには、半端でない努力と根気が要りますよ。
・・・「求めよ、さらば与えられん」
大枠がつかめました。その先が大変なのですね・・・。納得のいくところまで、トライしてみようと思います。
手が止まるところは・・・悪いところを知りたいと、無心に「求めた結果、与えられたもの」でしょうか~
しかし、
悪いところを知りたいと求めると、無心ではなくなります。
知りたいという思いがあると、手には力(意識の力)が自然に入ってしまうものです。
第二の手は、もう少し淡々としていて、「あなた(=手)は何処へ行くの」「どうぞ教えてくださいな」っていう感じかな。