------ H君の話に戻ります/その4(20年前の症例)----------
H君は、骨に異常はない(診断)のに、足の第2指が痛いと言います。
・・靴を履いて歩くと、足の第2指に強い痛みが出る。
・・裸足で歩けば、痛みは出ません。
靴が指に当ると痛みが出るのか? とMiz は考えましたが、
・・足第2指を、上から押しても、下から押しても痛みは出ません。
・・しかし上と下の両方から押すと、痛みが出ることが分かりました。
さて、この痛みの謎。・・Miz は次のような方法で解決しました。
Miz の解決法を説明するために、イラスト(モデル図)を作りました。
前回のブログでは、図2についての説明をしました。
~~H君の指が、上下から押されると痛いのは、ファーターパチニ小体という圧電神経が関与しているのではないかと考えて行った手法です。それを下図のようなモデル図で説明しました。
-----------前置きが長くなりましたが--------------------
今回は、モデル図3の手法(下図)について、説明します。
上図の「手背と手掌のライン分岐法」は、Miz が考案した整体法で、
次の A、B 二つのイメージから成り立っています。
A 足の背を走る神経組織と、足の底を走る神経組織、
「二つの組織間で、電気漏れが起こっているのかな?」というイメージ。
B 「人と人の組織間で発生する 共振・共鳴現象」のイメージ。
まず、Aの電気漏れのイメージですが、
足の背と、足の底では、別々の神経や組織が走っています。
Miz は、H君の足指が、上と下から押さえられると痛いのは、
足の背側を走る電線(神経組織)と、足の底を走る電線(神経組織)の間で、電気漏れが起こり、火花を散らす現象があるかもしれないと、単純な想像をしました。
神経組織のカバー(被膜)は頑丈ではないので、電流が漏れることもあり、
被膜が傷つけば、二つの神経線維が近づくときに、電気漏れの衝撃で痛みを発するのでは、と想像したのです。
~~なお、前記したパチニ小体は、神経線維間の接近を防ぐための装置とも考えられます。
次に、B の手法についての説明ですが、B は、
「人と人の組織間に発生する 共振・共鳴現象」をイメージした手法です。
「共振、共鳴現象」といのは、物理現象の一つで、
固有振動数を持つ二つ以上の振動体の間で、一方が振動すると、他方も振動し始める現象を言います。一般に共鳴は音波、共振は電磁気や電気振動において使われます。(「共振、共鳴現象」を参照)
Miz は「共振現象」は、人間の体にも応用されると考えました。
「人と人は、同じような物質で出来ていて、同じような振動数をもった組織を有している」と考え、
「人と人の組織間では、共振現象が起きても不思議ではない」と考えていました。
H君の足の背側と Miz の手の背側の神経繊維が、同じ振動体であるならば、互いに共鳴しあい、その結果、H君の背側の神経が正常発信するだろう。
H君の足の底側と Miz の手の掌側の神経繊維が、同じ振動体と考えれば、互いに共鳴しあい、その結果、H君の足底の神経が正常発信するだろう。
そういうイメージを頭に描いて、Mizは、
H君の足指をMiz の左右の指ではさみ、一方では手背側の神経に意識を集中し、他方では手掌側の神経に意識を集中したテクニックを行いました。 (図3で描いたイラストは、そのイメージ図です)
図3のようなテクニックを始めて、 しばらくすると、
H君の足指にうごめきのような動きを感覚しました。
その後も上下を分岐する意識を集中して、・・数分が経過し、
神経線維へのイメージテクニックが終了しました。
終了後、効果を確かめるために、H君の足指を押したのですが、
H君の指は、上下から同時に押しても、痛みが出なくなっていました。
Miz は、痛みが消失したのを知って、正直、驚きましたよ。
なぜなら、図3のテクニックは、確信を持って行ったテクニックではなかったからです。
なのに、結果が出た。・・ものの10分ほどで、痛みが消えた。
。。。体って不思議だなあ、と思いましたね。
この結果は、自分が痛みに対して描いたイメージの正当性を示しているのだろうかと、Miz はその後も繰り返し考えました。
(後に、図3のテクニックの効果は、図2のパチニ小体へののテクニックに準じたもので、「圧力対応の効果である可能性もある」と考えましたが、真偽は不明です)
以上、Miz が20年前に行った「手背と手掌のライン分岐」の手法(イメージング)の説明をしました。~~~ちょっと異色な「痛みの解決法」でしょ。
現在のMiz 整体のイメージングは、当時からの成功例を集積したもので、当時より進化し複雑化していますが・・、
人の体の不具合というのは千人千色。
単純な症状の中に複雑な問題が潜んでいたりして、難題ばかり。精進を重ねる毎日です。
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追記 Miz の目
人と人の間で生じる共振・共鳴現象について
目の前の人が大きなあくびをするのを見て、
自分も思わずあくびをしてしまった、なんてこと、ありませんか?
哀しむ人の涙につられて、
自分の目からホロリと涙がこぼれた。そんなことが、ありませんか?
怒りや笑いや憎しみの感情が、人と人の間で流れ合ったり、
美味しい情報やコマーシャルや扇動に、すぐ飛びついたり、
逆に、反発や反感の感情が、人と人の間に生じたり、
~~~これらも、広い意味では、
「人と人の間で生じる共振、共鳴現象」と言えるのではないでしょうか。
Miz は「人と人の間の共振、共鳴現象」について次のように考えています。
「人と人は、同じような物質で出来ていて、同じような振動数をもった組織を有している」と。
「人と人が、共感しあうのは、同じような振動組織を持っている組織間で、似たような振動をするからであろうか」と。
「人と人が、反発しあったりするのは、同じような振動数をもった組織間で、反発(逆の波形)が発生するからであろうか」と。
~~~人と人の体の間には微妙な共振現象がみられることを、Miz は整体の仕事を通じて実感するのです。
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