「頭が軽くなった」。強盗事件後のMさん（４）

------隣家の強盗事件に巻き込まれたMさんの話の続きです------

Mさんのお母さんが来室しました。

お母さんは、小柄だけどたくましい、肝っ玉母さん。

Miz は、肝っ玉母さんに尋ねたいことがありました。

「お隣に強盗が入った時、なぜ表に飛び出したんですか？」を。

お母さん曰く、

「だってね、助けて～、助けて～って叫んでいたのに、

隣のおばさんの声が、突然、聞こえなくなっんだもの」

「お隣の家に行こうと思って、駈け出したんですか？」

「ぁあっ、死んじゃったのかな、って思って、夢中で・・」

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肝っ玉母さんも、事件後３日間は、ぼ～っとしていたそうです。

「でも、それから良くなって、昨日はプールで泳げたから・・。

まだ、どこか悪いところが残っていないか、見てくださいよ」

～～～体をさっと触診してみましたが、ほぼ異常なしでした。・・さすが。

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「その後、Mさんはどうですか？　食欲は出ましたか」と尋ねると、

「整体から帰ってきたら、もりもり、よく食べたわ。

それから『頭が軽くなった！』って盛んに言ってましたよ。

Mさんの食欲については、前々回の「情緒不安と呼吸」を参照下さい。

今回は、”Mさんの頭が軽くなった” の話です。

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４半伏臥運動のワーク（頭が軽くなった話）

強盗事件の巻き添えで 情緒不安になったMさんに、

Miz が行った最後の作業は、”半伏臥運動” という運動でした。

この運動をした後、Mさんは、

「うわあ、頭が軽くなった ！・・軽くなりました。

　ええっ、頭ってこんなに軽かったんだ」

と、感動の声を上げました。

・・・Mさんには４種類の整体をしたのですが、「頭が軽くなった」という実感が、一番うれしかったようでした。

頭の重さは、おおよそ５Kgと言われています。

５Kgの頭が、重くなったり、軽くなったりするでしょうか？

・・もちろん、しません。５Kgの頭が、6Kgや４Kgにはなりません。

では、Mさんが「頭が軽くなった」と感じたのは 何故でしょう？

～～気分が良くなったから、という答えでは物足りない。

Miz は 半伏臥運動という運動の効果だと思います。

半伏臥運動は、体の重心線を調える運動として開発したものです。

～～主に、前傾姿勢になっている人の体形を整える運動です。

～～前傾姿勢には、頭や肩が前に出る人、背中や腰や腹が前に出る人、etc.・・・などがいます。

Mさんの場合は、頭が前に垂れていました。

～～～もしかして、強盗の恐怖で、頭を抱えていたかも知れません。

　　　事件後も、恐怖が去らず、顔が下向きになっていたのでしょうか。

頭が前に垂れていると、首や肩に負荷がかかります。

頭を支える負荷が大きければ、「頭が重い」

負荷が小さくなれば、「頭が軽い」という感覚になります。

つまり、「頭が軽い」というMさんの感想は、

重かった＝＝ 頭が前に垂れていたため（前下方位）

軽くなった＝＝ 半伏臥運動によって、頭が正常位置に戻った。

ということを表していると Miz は解釈しました。

半伏臥運動は、今や、Miz 整体室の柱になっています。

・ ・・見た目は簡単ですが、奥が 深～い運動です。

この運動を体験させらるお客様は、口にこそ出しませんが、

「こんな単純で、ちょっとキツイ運動を、

　どうしてやらなきゃいけないの？」と思います。

が、運動が終わって、立ち上がったとき、

「体が、足が、地面の上にしっかり立っている」

「あ、腰が痛くない。足が痛くなくなった、肩が楽」

などを実感するんですね。

半伏臥運動は、体の重心軸を正す大切さを教えてくれる運動です。

～～勿論、一回で実感できない人もいらっしゃいますが・・。

この半伏臥運動には幾つかのコツがあって、

それを動画でご紹介できるといいな、と考えてはいるのですが、

・・・頭で考えても、出来ないことが多くて・・、

・・・自分の能力以上のことは出来ないし・・、

・・・来年を期待しましょう。