今、ギリシャの経済破綻が、
ヨーロッパ(→世界)を巻き込む台風の目になっています。
タイの大洪水が、タイに留まらず、世界企業に影響を及ぼそうとしています。
福島の原発事故も、その影響が日本全土におよんでいます。
このグローバル現象を目や耳にするたびに、私は、
「ああ、人の体も、同じだなぁ」と想うのです。
部分的な故障が、連鎖しつつ体全体に広がっていく現象に似ていると。
一つの体の故障が発端で、次々に症状が発生する現象を、
私は「ドミノ倒し現象」と言っています。
ドミノ碑を立て並べて、完成を目前にして
不意に一個のドミノ碑が倒れてしまう・・。すると、
次々に隣のドミノ碑が倒れ、連鎖的に多くのドミノ碑が倒れていく現象。
たった一個のドミノ碑が原因なのに、
それを元通りにするには、倒れた全てのドミノ碑を、
一つ一つ立て並べ直さなければならない・・。
脳脊髄減少症も、このドミノ倒し現象に似ているように思います。
K.A.さんの場合は、小学校の授業参観中に、生徒が振り回していた縦笛が頭に当たったという事故が原因で、その後数々の苦痛が始まりました。
「同じ空の下で」の著者は、中学の体育の授業中に、飛んできたボールが頭に当たり、それが原因で脳脊髄減少症に苦しみました。
また、顔のマッサージを受けたことが原因で、脳脊髄減少症に似た症状に苦悩んでおられる方、
一瞬の交通事故でむち打ち症になり、脳脊髄減少症の症状に苦しんでいる方もおられます。
ほんの些細な事故で、脳脊髄減少症になってしまう人もいる一方で、
格闘技などでは、ガンガン殴られたり、床にたたきつけられても、
サッカーで、相手と激しくぶつかったり、転倒したりしても、
間もなく回復して、いつもと変わらぬ日々を送っている人もいて・・。
~~この差は、いったい、どこにあるのでしょうか。
「筋肉を鍛えていれば、ならない」
「気を抜いている時の事故はなりやすい」
「ストッパーを体全体に張り巡らせることが大事」
~~それだけでは済まない問題のような気がします・・。
脳脊髄減少症に限らず、
病態を一発で治せるという、夢のような医療法があったらいいのに、ねっ!
・・・私が整体の仕事を始めた頃は、
その夢のような整体師になることが目標でした。
でも多くの経験を踏まえた今は、
ドミノ倒しで倒れた碑を、一つ一つ立て直していく術しかない、
~~全体像を見失うことなく・・、
と、想うようになっています。
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