みーばぁ整体室より: 体の謎とバトルの日々

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脳脊髄液減少症に想う(8) =漏れだけの問題だろうか

2011-10-31 | 脳脊髄液減少症に想う

病態は脳脊髄液減少症と似ているのに、検査をしてみると

そのうちの 84%の人には、髄液漏れがみられない、という事象。

----検査に見落としがあるのか、別の原因による病態なのか・・?


私は、次のように考えてみました。

脳脊髄液減少症は、髄膜に孔が空き、髄液が漏れているために、

脳脊髄液が全体的に減少しているために発生する病態です。

全体的な髄液の減少ではなくて、

部分的な髄液の減少によっても、

共通点のある病態が発生する可能性があるのではないか、という発想です。


次のような状況を、イメージしてみましょう。

ホースを水道の蛇口につないで、水を放出します。

真っすぐなホースなら、水は勢いよく飛び出します。

ホースが折れたり曲っていると、水はチョロチョロ・・。


このイメージを置き換えてみます。

ホースを脳脊髄膜、

そして、水道の水を脳脊髄液、

として、次の説明を読んで下さい。


頭蓋骨の中にある脳と、

背骨の中にある脊髄は、脳脊髄膜(ホース)の中にあって連結しています。

脳脊髄膜の中は髄液(水)で満たされ、神経群、血管群が走行しています。

もし髄液(水)が漏れて少なくなっていれば、当然、膜内を走る神経、血管が支障を来たすでしょう。

一方、髄膜(ホース)の一部に圧迫などの支障が出れば、髄液(水)の総量は変わらなくても、髄液(水)の流れ方に影響が出ます。

髄膜内の髄液の流れ方=速度や量=に大きな変動があれば、周辺の神経、血管に支障が現れることが、予想できないでしょうか。

また、髄膜(ホース)の髄液(水)の中で守られている神経群、血管群は、個別的に機能すると同時に、連動性も持っているために、局部的な問題は全体性の問題へと発展することも、予想されます。


脳脊髄膜(ホース)は一連につながった3層の膜組織ですが、

頭蓋や背骨が動けば、当然、内部の脳脊髄膜も変位して動きます。

つまり、脳脊髄膜も髄液も、体の動きと共に、常に動いている・!・・のです。

   ~~至極当然のこと、ですけどネ・・・。

そして、

この髄膜の構造的な動きを考えたとき、私は、

非常に複雑で繊細で重要なポイントは、頭と首の連結部の周辺ではないか、と考えています。

このポイントは、可動性がある反面、構造的な不安定さがあり、

そのため、髄膜の形態が変わり安く、髄液の流れ方も変化しやすい部位です。

そこに、部分的な髄液の流れの異常が発生し、影響が波及すれば、

脳脊髄液減少症に似た病態が発生するのではないかと、考察する次第です。

むち打ち症には、髄液漏れがないのに脳脊髄液減少症に類する症状が多く見られるという事象は、

この考察であれば、うなずけるような気がします。


尚、以上の考察は、

私の整体室で、不定愁訴を訴えるお客様の中に、頚椎~頭蓋間の問題が多々見られることから、推想したものでもあります。

私の仕事における触診と、整体作業による結果からの考察であって、

現代の検査機器(MRA,MRIなど)や解剖学などの裏付けのない私的な考察であることを、お断りしておきます。

 

そして、最後に付け加えたいことは、

 頭~首の連結部の問題は、頭~首を連結する脳脊髄膜(ホース)の問題でもあるということです。

・・つまり、頭~首という局部的な問題は、それに連動する脳脊髄の全体性の問題でもあるということを、忘れてはいけないと思います。




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