Hさん(27歳)には、もともと体質的な体調の不具合いがありました。
しかし、急激な体調不良が現れたのは、
昨年(2010)年の秋の頃からです。
Hさんの訴える症状は様々で、
複合的な病態が次々に現れては消えます。それを列記してみると、
眠れない(1日2~3時間) 風邪症状、喘息性の咳
頭痛、めまい、嘔吐、胃痛、下痢と便秘
胸痛、不整脈、息苦しさ、
全身に発疹、日光皮膚炎、口内炎、喉の腫れ
体の諸処の痛み、だるさ、むくみ、・・等々。
多くの病院で診察を受け、処方された薬も効果がなく、
病名も不確かで、確たる原因が不明。
様々な不定愁訴が次々に発生するHさんの病態は、
K.A.さんの脳脊髄減少症の病態に似ているように思われました。
Hさんには、頭蓋と頚椎の繋がりに無理があることが認められました。
首や喉、顎の角度の問題、後頭骨下にある微熱が、それを物語っていました。
私は当初、Hさんの病態は、
頭蓋~頚椎のつながり問題をクリアーすればかなりの症状が好転するかと、楽天的に考えました。(前回のブログで述べたように、頭蓋~頚椎間の脊髄膜(ホース)の問題をクリアーすれば、解決出来るかと考えたのです)
しかし整体を始めてみると、胸背骨や肋骨の歪み、両腕の位置、仙骨~骨盤の問題、足の問題などが頚椎の問題と絡んでいることが分かり、結局は全身性の整体になりました。
~~結局のところ、頭~首という局部的な問題は、それに連動する脳脊髄の全体性の問題でもあったのです。
病態が一つに限定されず、複合的に様々な病態が現れるのは、脳脊髄膜及び髄液が関与しているためだったのではないでしょうか。
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昨年の10月から始まったHさんへの整体は、まる一年を迎えました。-------体は、頭のテッペンから足の先まで繋がっているということを実感しながらの整体作業でした。
しかしまだ、胸を張れるほどの健康体にはなっていません。
でも、Hさん母娘はしみじみと言います。
「昨年の今頃は、全く希望がなかった。・・うれしいです」と。
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