前回のブログで、
Hさんの「歩き出しの一歩が出にくい」という歩行障害は、
Hさんの手術跡の硬縮をゆるめる施術で改善した話を書きました。
多くの人は、手術跡の硬縮が、
その周辺の体の機能に影響を与える事象をご存じないと思います。
かつてはMiz も、全く気づいていませんでした。
Miz が初めて、手術跡の硬縮がもたらす弊害に気づいたのは13年前で、
その時の事例を、以前のブログに書いていますので、
その記事を転記します。この事例は、
「体のひとつひとつの組織は全て、どこかで繋がり、共存している」
・・・・ことを示す事象ではないかと思っています。
~~~~~~~ 転記 (2012/01/21のブログ記事より) ~~~~~~~~~~~
私が手術跡に関心を持つようになった発端は、2003年の、次のような体験でした。
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K氏は、片路2時間半をかけて、私の整体室に通ってきました。
頑固な腰痛。・・多くの病院や施術を廻ったが、治らない腰痛。
私は渾身の整体をしました
月に1度の整体が続き・・体の歪みは、ほぼ修整。
・・最悪の痛みは和らぎ、子供を抱っこ出来るまで回復しました。
が、しばらくするとまた痛みが再発。
「立っても座っても痛い。痛みで眠れない」等々。
2003年10月、Kさんは下痢と腰痛で再来室しました。
Kさんは、うつむき加減に下を向いて歩く癖があります。
「シャンと前を向いて歩かないと治りませんよ」とこの日も注意しました。
・・・・・
Kさんに仰向けに寝ていただき、腹部の歪みを調べた時のことです。
私の手に、小さなスジが引っかかりました、、。
「ああ、それはね、手術の傷跡ですよ。
アメリカで急性胃潰瘍になって、緊急手術をして、
日本と違って、手荒い手術でしたよ」とのことでした。
私は、手術の傷跡にそ~っと触れ、
傷跡のツッパリをほぐす、特殊な施術を行いました。
傷跡の引きツレは、へそのラインまで伸びていました。
10~15分の施術。
~~~傷跡の引き攣れがほぐれたかな、という触感があり・・。
施術が終わり、ベッドから起き上がって腰を掛けた途端、
K氏の口から出た言葉は、
「あっ、痛くない!・・痛みが無くなりましたよッ!」
・・・・・・・・・?
「・・・えっ?・・あぁ、そうですか・・・」
歩いても、動いても腰痛が出ませんでした。
しかも、うつむき加減に下を向いて歩く癖が治らなかったKさんが、
シャンと前を向いて、さっそうと歩くではありませんか!
その姿勢の豹変ぶり!!
お腹の小さな傷跡のスジを、
ほぐしただけなのに、Kさんのこの豹変。。。。腑に落ちない・・。
これまで腰脚背などの骨格の歪みを完璧に近いほど修整して、
それでも治らなかった腰痛が、、、一気に治った??、!!1
この現象には、誰しも興味を持つのではないでしょうか。
~~~「不思議だなぁ~」と。
ましてや私は体の謎解きが大好きなので、とことん考えました。
「そういえば、以前にも、盲腸の傷跡を施術した後に、
股関節の痛みが治ったという人がいたっけ・・」
そんな事例も思い出しました・・。
この体験によって、私は、
「手術の傷跡(=腹部の歪み)が原因となっている腰痛がある」
ことを学びました。・・・傷跡と体の関係にも興味を持ちました。
そしてこの後、手術の傷跡に強い関心を持つようになったのでした。
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