みーばぁ整体室より: 体の謎とバトルの日々

みーばぁ整体室の現場では、病気や痛みや体の謎を解きつつ施術が進みます。謎が解けると施術も上手くいく。それが楽しいの。

手術の跡と 腰痛や歩行障害との関係

2014-05-29 | 体の正中線(へそライン)

「立ち上がって歩き出すとき、足が前に出にくい。

 歩いていて、足がシッカリしない。・・歩きにくい」

というのが、Hさんの訴えでした。

Miz は、これは 足~腰にかけて問題がありそう、と予想しました。

 

なので、「半伏臥運動」という整体技法を最初に行いました。

これは足腰の問題解決には効果抜群なのですが、Hさんには効果なし。

~~ 椅子から立ち上がる時も、モゾモゾしてぎごちなく、

  歩き出しの一歩がサッと出ない・・。改善が見えませんでした。

 

足腰の問題でないなら、腹部に問題があるかもしれない。

ということで、Hさんにベッドの上に仰向けに寝ていただきました。


Hさんのお腹を触診してみると、

おへそから恥骨の間=へそライン上に、一本の線がありました。

 (へそラインとは、お腹の中心(へそ)を通る正中線のことです)

「これは、帝王切開の手術跡ですか?」と尋ねると、

「ううん、子宮筋腫をとった時の手術跡です」とのこと。

20年前の手術跡が、硬く萎縮しているように感じました。

・・「原因は コレだ!」

 

硬縮した手術跡を、Miz 指でかる~く撫でるようにしていると、

指先からの波動で手術跡が緩むのです。

 (・・そういうテクニック(現象)があるのです)

ほんの少し、手術跡が緩むだけですが、その少しがバカに出来ない。

 

硬縮していた手術跡をゆるめ、その仕上げの施術をした後、

Hさんに、先ほどと同じように、椅子から立ち上がってもらいました。

「あっ、スッと立てる・・」

~~立ち上がる姿に、モゾモゾ感は見えませんでした。

  歩き出しの一歩も、先程より改善が見られました。

 

残りの時間は、手術跡の硬縮につづく恥骨まわりや鼠径部の変位を修整し、整体終了。

Miz は、Hさんが椅子から立ち上がって歩く姿を観察しました。

・・歩き出しの一歩がサッと出ます。・・ぎごちなさは無い。

・・しかし歩行については、まだ不安定な動作が見られましたね。

 

「歩き出すときの一歩が サッと出ない」という症状は、高齢者がよく口にする訴えでして、

その原因は足にある、とつい考えがちですが、、、、

原因は腰椎の場合もあれば、鼠径部の場合もあり、腹筋の場合もありで、

Hさんのように、手術跡が腹筋に影響している場合もあります。

思わぬところに原因がある症例に、Miz はよく遭遇しています。

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Hさんが、帰り際に不安気に訊ねました。

「この手術跡は、今後はもう大丈夫なんですか?」と。

残念ながら「もう大丈夫」ではありません。

Hさんの手術跡は今回はゆるみましたが、再び硬縮することはあり得るでしょう。・・寒い冬の季節などは特に要注意です・・。


手術跡の硬縮をゆるめる Mizテクニックを教えたいのは山々ですが、

これは素人さんにはちょっと無理でしょう。

その代わりの方法として、

お湯で温めたタオルをビニール袋に入れ、それで手術跡を温めるという方法があります。

湿り気のある温かさが、傷跡の硬縮に効くのでしょうか。

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 追記:Miz の目 

皆さんは(・・もしかしたら医療関係者も)、

硬縮した手術跡が、体にどんな悪さをするか、を知らない。

Mizも.、十数年前は知らなかった。・・気が付いてなかった。


Miz は、お客様の体で、その悪さを知ることが出来た。

お客様の硬くなった手術跡がゆるんだ時、辛い症状がそれと同時に 消えるという事象によって。

・・同じような事象が、Miz の目の前で次々に起こった。

  二つ、三つ、五つ、、、十、二十、、、と。

症例が回を重ねていけば、手術跡がどんな影響を体に与えているか、大よその推理が働くようになる。

こうしてMiz は、手術跡の硬縮が、体にどんな悪さをするかを知った。


いろいろな手術があり、手術跡がある。

盲腸の手術跡、帝王切開の手術跡、心臓の手術跡、癌の摘出手術跡・・etc.

体に悪さをしない手術跡もある。

体に悪さをする手術跡もある。~~悪さの対象はさまざまで一様ではない。


手術跡が体にどんな悪さをするか、その事象を、

皆さんにも(・・医療関係者にも)気づいてほしいと思う。

気づきさえすれば、手術跡の硬縮をほぐす医療技術が開発されると思う。

気づかれずに進行している手術跡の悪さを、予防することも出来ると思う。

 

 


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