神に帰る生き方

せっかく生まれてきたのだから、心平安に生きていきたい!と思う。

ラマダーンだから、また、ちょっとだけ、、

2025-03-14 12:08:40 | 中近東
皆さん こんにちは、ファーティマ松本です。
今日はラマダーンに入って、二度目の金曜日ですね。

ということで、ラマダーンについてちょっとだけ!(またしても!)
ラマダーンと言うと、大抵の人は断食!と思うかもしれません。
その為、
前回の記事では、飲食を断つ断食以外にも、もっと気をつけないといけないのが、
<口>での断食であるということを書いてみました。
口を使って、、、
嘘や、悪口、噂話などは、しない!
これが、口の断食である、ということを書きました。
飲食を断つ断食よりも、もしかしたらこちらの方が難しいかもしれません。

今回は飲食を断つ断食や
悪いことを言わないという<口の断食>についてではなく
ラマダーン中に於いてもう一点、めちゃくちゃ、大事な事を書いてみたいと思います。

大事な事、、、それはなにかと言うと

ラマダーンの一ヶ月って、今まで溜め込んでしまった悪い行い(罪)をきれいさっぱり
無くす事ができる月、ということです。
無くす、と言うか、無くしていただくと言った方が正しいでしょう。
つまり、
神様が私達の罪を全部許してくれる、ということです。
 
凄くないですか?
この一ヶ月の行いのために、今まで貯めに溜め込んだ悪い行いが、一つもなくなって
産まれてきたときと同じ位ピュアーになれるんですよ。
本当に、ラマダーン月っていうのは、神様からのプレゼントって感じですよね。
いや、感じ、、などではなく、実際に大きな大きなプレゼント、慈悲であります。
そーんな大きなプレゼントをもらっているにも関わらず、
この一ヶ月の間に、
今までの悪事を許してもらえなかった人って、かなり、かなり、ヤバイというか、、、
関西風に言うと
「なんでやねん?」といった人なんです。

預言者ムハンマドさん(平安あれ)が大変興味深いお言葉を残されています。
ある日、彼がミンバル(説教壇)に登るときに、「アーミーン」と三回言われたそうです。
アーミーンとは、そうなりますように、という意味なのですが、
周りでその言葉を聞いていた人達は、ちょっとびっくりしました。
何に対し、アーミーンって言っているんだろうって。
そこで、預言者さん(平安あれ)に聞きました。
「一体何について、アーミーンって言っていたんですか?」
すると、預言者さん(平安あれ)は、こうおっしゃったそうです。
「天使ジブリールが来て、私に3つのことについてアーミーンと言う様に言ったんだよ。」

アーミーンって、何度も言ってしまいますが、
「そうなりますように!」という一種のお祈りです。
では、天使ジブリールと預言者さん(平安あれ)は、一体何について
そうなるように祈ったのでしょうか。
まずは、1つ目
「ラマダンの月に入りながらも、罪を赦されずにそのまま過ぎてしまった者は
 滅びるべきである。」
2つ目
「両親のどちらか、または両方が生きているのに、彼らに親孝行せず、その結果
 楽園に入れなかった者は滅びるべき 」
 3つ目
「あなた(ムハンマドさん平安あれ ) の名前を聞いた時に、
 あなたに対してサラワート(祝福の祈り)を送らなかった者は滅びるべき。」

1つ目、ラマダーン月に許されなかった人は、滅びるべきである!
なんて、ちょっとキツイお言葉ですが、それほど
此の月に許されなかったなんて、マジだめって事ですねえ。

というのも、
ラマダーンには、全部の罪を全くなかったことにするメカニズムが3つもあるのです。
にも関わらず、許されなかった?マジ?となっちゃうんですね。

その3つのメカニズムとは、
まず一点目、
信仰と報奨を期待しながら、断食をする
2点目
タラウィーフ(夜に行われる)の礼拝を行う
3点目
ライラトル・カドル(ラマダーン月の最後の方に来る夜)を逃さずに礼拝する

これだけのチャンスをくれているのです。
何かしらの事はできるでしょ?ってなりますよね。

ちなみに、私達の悪行というのは、
例えてみれば、洋服についてしまった汚れのような物です。
どんなに高くて素敵な洋服でも、汚れがベターっと着いていたら
「あらー、素敵なお洋服ですね。」とは言い難いはずです。
それプラス、匂いがプンプンとあっては、ちょっと側にもいたくなくなってしまいますよね。
好きな人タイプのランキングには、いつだって清潔感がある人というのが
上位に来るではないですか。
ですから、まずは綺麗にしないと。
洋服の汚れや匂いを取るのが、何よりも大事な様に、
私達の罪を無くしてもらうことって、何よりも大切な事なのです。

では、神様が誰かの罪を許すとどうなると思いますか。
ノアの方舟で有名な預言者ノアさん(平安あれ)は、人々に対し
「罪を許してもらいなさい。そうすれば、良い事がたくさんある。」
と諭されました。
クルアーンによると、こうです。

『それで私は言った。
「あなたがたの主に赦しを請いなさい。本当にかれは、最も赦し深い方である。
 そうすれば、かれはあなたがたに向かって、雨を豊かに降らせ、
 また財産と子供を増やし、あなたがたのために庭園を作り、川を流される。』
(71:10-12)
 
当時の人々にとって 雨は生命線です。(得に砂漠地方では)
雨が降ることで農作物が育ち、飢えから救われるのですから。
しかし、雨の多い日本に住む人達には、ちょっと響かないかもしれませんので、
現代的な解釈をしましょう。
「雨を豊かに降らせ、、、」とは、
生活の豊かさ、心の安定、問題の解決 などと解釈することもできます。

次に、財産と子供を増やし、とありますが、
財産(お金)が増える、これに解釈はいらないですよね。
お金が増えるなんて、正直とーっても嬉しい!
子供を増やし、、というのは、実際の数が増えるというのではなく、(それもありますが)
家族の平和とか繁栄などと解釈が出来そうです。
そして、最後に
庭園を作り、川を流されるという記述。
これは来世で、天国に入れてあげるという理解でいいかと思います。
つまり、
許して貰えれば、現世においても、来世においても、良い事ばかり、ということです。

其の為、昔の偉い人が、人々にアドバイスをする際、
常に、「アッラーに罪を許してもらいなさい。」と言ったそうです。
健康に問題がある人にも、
夫婦中が良くない人にも
金銭に問題がある人にも、
そのすべての問題に対し、罪を許してもらえと言ったそうです。
罪を許して貰えれば、神様は上記の事を約束してくださっているのですから、
まあ、納得ですよね。

さあ、只今ラマダーン期間は、この許しのドアが
いまだかつてないほど、大きく、大きく開いています。

「いやー、そんな事言っても、もう悪いことしすぎちゃって無理よ!」
とおっしゃる(私のような)そこのあなた!
神様はクルアーンの中で、こうおっしゃっていますよ。

『言え、
「わたしのしもべたちよ、自らに過ちを犯した者たちよ!
 アッラーの慈悲に絶望してはならない。実にアッラーはすべての罪を赦される。
 本当にかれは最も赦し深く、慈悲深い方である。」』( 39:53)

<絶望は、悪魔の罠>です。
しかし、ラマダーン中に悪魔は、そこら辺をウロウロしていません。
ですから、なおさら絶望などしないで、
絶対に許されるんだという希望だけを持って、生きていきましょう!
常に、アスタグフィルアッラー(どうかお許しください)と言っていればバッチグーです!

今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
みなさまに神様からの祝福がたくさんありますように!

 
=========================
アマゾンから電子書籍発売中!

『神様に一番近い人の頭の中身』
https://amzn.to/4hwrVUp

生きる意味を見失い、暗闇の中を彷徨っていた樹里。
同棲相手との暴力的な関係、妊娠、そして心に残る深い傷…。
そんな彼女の前に現れたのは、サウジアラビアから来た研修生、アハメッド。

彼の話すイスラム教の教えや価値観に触れた樹里は、
「幸せ」「成功」「愛」「お金」といった、当たり前だと思っていた価値観が揺さぶられていく。

アハメッドとの交流を通じて見えてきた、新しい人生の視点とは?
暗闇から抜け出し、心に光を灯すヒントはどこにあるのか?

この物語は、傷ついた心を抱えるすべての人に贈る再生の物語。
「本当の幸せ」を見つけたいと思っているあなたへ。

「イスラム的現世の歩き方」
http://www.amazon.co.jp/dp/B01HQB2VPW/
イスラム的な人生の処世術!
あなたは何のために生まれ、何をして生きていけばいいのでしょう。
人生の目的は?

せっかく生まれてきたのです。
神様に守られた平和な現世を歩きたくはありませんか。
そして来世では、天国に入って
”永遠に” ”幸せ” に暮らしたくはありませんか。
方法はとてもシンプルです。
今まで知らなかったイスラム教に出会える本です。
=======================

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ラマダーンについて、ちょっ... | トップ | ラマダーンだから、これやって。 »

コメントを投稿

中近東」カテゴリの最新記事