goo blog サービス終了のお知らせ 

神に帰る生き方

せっかく生まれてきたのだから、心平安に生きていきたい!と思う。

神様の世界史39 人間の本能

2022-12-16 04:23:51 | イスラム教
前回は、
人間の寿命は信じられない位、ずーっと昔に決まっている。
そして、
人間とは、忘れやすい存在である、という事を書いてみました。

こんにちは、ファーティマ松本です。

確かに、どんなに健康に気を付けていても
何かの事故に巻き込まれて命を落としてしまう事もありますし、
余命3か月と宣言されても、その後何年も生き続けたという話はよく聞きます。
人の命とは、本当に人間の手中にない物だという事を実感させられます。
しかし、忘れっぽい私達人間は、
死が必ずいつか私達の元にやって来るという事を、忘れてしまっているように思えます。
誰にでも共通してあるもの、それは死です。
死がいつかは、必ず訪れる事、
それがいつやって来るかは、私達の手中にない事を良く理解し、
いつ死がやってきてもいいように用意をしておきたいものです。

さて、さて、

神様はどうして、アダムの背中から彼の子孫を全て取り出したのかを考えていきましょう。
神様は、ただ単にアダムに彼の子孫を見せたかったのでしょうか。
それとも、アダムを驚かせたかったのでしょうか。
それとも、、。
理由は、、、、
クルアーンを見てみましょう。

『あなた方の主が、アーダムの子孫の腰から彼らの子孫を取り出され、彼らを自らの証人となされた時を思え。
(その時かれは仰せられた)
「われはあなた方の主ではないか」
 彼らは申し上げた。
「はい、私達は証言いたします。」
 これは復活の日にあなた方に
「私達はこのことを本当に注意しませんでした。」
と言わせないためである。』
 [7:172]

神様がアダムの腰から私達全員を出したのには、大事な理由があったのです。
それは、私達人間が「アッラーが私達の主である」ということを証言させるため、だったらしいのですねえ。

しかし、、
それってかなり無理があるような気がしませんか。
たまーに
お腹にいたころの事を覚えている子供がいたりしますが、
さすがにアダムの腰から出された時の事を覚えている人なんて、どこにもいないでしょう。
にもかかわらず、なぜ神様は、
復活の日にあなた方に「私達はこのことを本当に注意しませんでした。」と言わせないためである、
などとおっしゃるのでしょう。
それが無理難題であることは、百も承知のはずなのに。

そうです。
私達は、全員一人の例外もなく、この日神様に宣誓をしたことを覚えていません。
しかしながら、その効力、というものははまだまだ私達の中にあるのです。
つまり、
私達は生まれながらにして、唯一の神様を求める本能のようなものを持ち合わせているということです。
アラビア語で、"フィトラ“と呼ばれるものです。
すべての赤ちゃんはこのフィトラというものが備わっていて、
自然に育てばちゃんと唯一の神様を認識できるようになっているそうです。
しかし、親がキリスト教徒にしてしまったり、違う宗教に導いてしまったりするのだそうです。

フィトラ、
唯一の神様を認識し、その神様を崇拝すること。
この力が本能として、人間に備わっています。
ですから、前述のクルアーンの中で、神様はこうおっしゃいました。
「われは、あなた方の主ではないか。」と。
決して「われは、あなた方の主である。」ではないのです。

この違いは、大きいでしょう。
後者はあくまでも教えている形ですが、
前者は、知っている事を思い出させている、と言えます。
「何々だよね、もうそんな事は知っているよね。」といった感じです。

動物には、動物の本能(フィトラ)があるように、人間には人間の本能(フィトラ)があります。

その本能に出会えた時に、人は落ち着きを取り戻すのではないでしょうか。
そして、その本能に出会えていない間は、何かがおかしいという感覚を持ち続けることになります。
何かが違う。何かが足りないと。
そして、その何かを求め続けることになるのです。
魚が水を必要とするように。
私達人間にも、必要とするものがあるのです。

人間には、3種類の必要とするものがあるそうです。
まずは、肉体的なもの。
空気や食べ物のような、生理上生きていくに必要なものです。

続いて、知識。
神様は、人間に知性というものを与えてくださいました。
そのおかげで、知りたい、知りたいといった欲求を誰でもが持っているのです。
小さい子供を見ているとそれがよく分かります。
「なんで、なんで」「どうして、どうして」と、こちらさえ分からないことをしょっちゅう聞いてきます。
別に大人を困らせようだなんて、ちっとも思ってはいないはずです。
ただ単に知りたいだけ。
人間らしい欲求の一つです。

そして最後に、魂部分の欲求です。
魂にも必要なものがあって、それを求めるように私達人間は創られています。
その魂が求めるものとは、すなわち
神を求める心、
神を知る心、
神とつながること。
肉体や知性が何かを欲っし、満たされようとするのと同様に、
この魂も何かを欲し、それでもって満たされようと必死なのです。

魂が求める物
それは、唯一の神様を認識し、その神様が定めた道を歩くこと。
この本能に出会えなければ、一体なんのために生きているんだ、といった問題に解決を見出すことはできません。

その神様が定めた道に立ち返り、その道を歩み始めて、やっと
「あー、そうだ、これだこれだ」と思うことができるのです。
それこそが平安の境地。
イスラム教とは、その道に帰依することにより、平安を得るという意味です。

神様はこのフィトラと呼ばれる、すなわち神様を求める心を全ての人間に備えられました。
人間はもともと”善い”心をもって生まれてくるのです。
つまり、イスラム教は性善説を取っているんです。
キリスト教は反対に、性悪説を取っているのが面白いですよね。
同じ神様から生まれた教えなのに、どうしてこうも違ってしまうのでしょうか。
性悪説とは、もともと人間は原罪という罪を背負って産まれてくるという考え方です。

なぜ、そうなったのか。
それは、イブの登場ではっきりするようになるでしょう。
 
次回に続きます。

今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
みなさまに神様からの祝福がたくさんありますように!
===============================

アマゾンから電子書籍発売中!

『神様に一番近い人の頭の中身」
https://amzn.to/3rRmJlU

生きる気力を失っていた樹里の前に現れたのは、
サウジアラビアからの研修生、アハメッド。
アハメッドと同じ職場で働くうちに、樹里は今までとは
全く違う考え方というのがあることを知る。
幸せとは、
成功とは、
お金とは、
そして、イスラム教とは?
人生というものを、今までと違った見方で見られるようになった樹里は、
一歩を踏み出せるようになるのでしょうか。


「イスラム的現世の歩き方」
http://www.amazon.co.jp/dp/B01HQB2VPW/
イスラム的な人生の処世術!
あなたは何のために生まれ、何をして生きていけばいいのでしょう。
人生の目的は?

せっかく生まれてきたのです。
神様に守られた平和な現世を歩きたくはありませんか。
そして来世では、天国に入って
”永遠に” ”幸せ” に暮らしたくはありませんか。
方法はとてもシンプルです。
今まで知らなかったイスラム教に出会える本です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

神様の世界史38 ダビデ王とは?

2022-12-11 02:25:43 | イスラム教
前回は、アダムの腰部分からアダムの子孫が全員出て来た事。
そして、その中でもぴかーっと光輝いていたのが、ダビデ王であったという話をしました。

こんにちは、ファーティマ松本です。

一人で誰よりも輝いていたダビデ王でありましたが、
ユダヤ教やキリスト教世界においては、あまりヒーロー視されていません。
面白いですよね。
では、イスラム教において、ダビデ王というのは、どんな立ち位置なんでしょうね。
クルアーンの中の神様のお言葉や、預言者さん(平安あれ)がおっしゃった
事などから、真のダビデ王の姿に迫っていきたいと思います。

ダビデ王は前述の通り、預言者であり、王様でした。
まず、彼の特徴の一つに優れた判断力と知性があります。
また、神様は彼に聖典の一つである詩編を与えられました。
そして、預言者でありながらも王という地位も与えられ、人々を統治する力と才能を与えられたのです。

しかし、預言者さん(平安あれ)は、ダビデ王の偉大さについて、その知識や地位、判断力や統治能力については
多くを語っていません。
預言者さんが、ダビデ王について語った特筆すべき彼の特徴は、ナントかれの祈りと断食にありました。
預言者さん(平安あれ)によると
「アッラーにとって最愛の礼拝はダーウードの礼拝であり、最愛の断食はダーウードのものである。
彼は夜の半分を寝て、夜の三分の一を礼拝し、そしてまた夜の六分の一だけ寝た。
また、彼は1日おきに断食をした。』
そうです。

彼の礼拝と断食が、ものすごくいいという事ですよね~。
確かに、ちょっと凡人にはできない行いであります。

イスラム教では、一年のうち一か月だけ、ラマダーン月に断食をするのが義務です。
日の出の約2時間くらい前から、日が沈むまでの間一切の飲食を断ちます。
最近では、多くの人がこのラマダーン月の断食というものを知るようになりました。
しかし、ラマダーン月以外は全く断食をしないのではないか、と思っているかもしれません。
実際は、決してそうではありません。
ラマダーン月以外にも、結構断食をやる機会は多く、決して一年に一回の大イベントではないのです。

預言者さんのアドバイスによれば、毎月最低でも3日間はするといいと言われています。
それ以上できる人は、月曜日と木曜日の週2回。
もっとできるという人には、こんなアドバイスをされました。
「ダビデ王のような断食をしましょう。」と。
ダビデ王の断食とは、一日おきにやる断食です。
今日断食をしたら、明日はお休み。
そしてその次の日にまた断食、次の日はお休み、といった感じですね。
この一日おきの断食というのが、ザ、ベストオブ断食。
これ以上にない最高レベルの断食であるということです。
つまり、毎日やるのは良くないわけです。
例外はもちろん、ラマダーン月の一か月間。
これは毎日やらないといけません。
それから、ラマダーン月の前の月(シャーバーンと呼ばれる月)。
このシャーバーン月の一か月間は、預言者さんはほぼ毎日断食をされていたということです。
ただ、これは義務ではないので、やらなくてもいいのですが、、。

このように、ダビデ王はイスラム世界では今でも尊敬され、愛されている人なのです。
彼がユダヤ人であったとか、ユダヤの王様であったとかで、ダビデ王を嫌うイスラム教徒はまずいません。
キリスト教のシンボル的存在のイエスキリストだって、イスラム教徒は大好きです。
その証拠に、自分の子供にダビデ王やイエスの名前を付けるイスラム教徒はたくさんいます。

ユダヤ教とイスラム教と聞くと、なんだか血生臭い争いを想像してしまう人が多いでしょう。
そして、それは宗教的争いだと信じている人も多そうです。
それは、テレビや新聞といったメディアだけでなく、youtubeなどを通してもそう発信している人が多くいます。
しかし、ユダヤ教とイスラム教の歴史を見れば、それがすぐに過ちである事が分かります。


さて、アダムは光輝いて超まぶしいダビデの前に立って、面白いことを言いました。
「彼に私の寿命の40年をあげてください。」
というのも、アダムの背中から出てきた彼の子孫達の額には、各々の寿命が書かれてあったからなのです。
一人ひとり、何年生きるかがもう既に書かれてあった。
10年と書かれている人もいれば、110年と書かれている人もいたとのこと。
なんだかアニメの世界のようです。

つまり、人の寿命というのは、もう産まれてくる前から決まっている。
いや、産まれる前だなんて、そんなレベルのものでなく、
アダムがまだ天国にいるそんな時から、すでに決まっていたということです。

自分の周りにいる大事な人、家族や友人、恋人が亡くなることほど辛いことはないでしょう。
時に、彼らの死に対し自分を責めることがあるかもしれません。
「もう少し、よい病院へ連れて行ってあげればよかった」とか。
「あの時、出発をもう少し遅らせればよかった」とか。
「あんな物を食べなければよかった」とか。
本当にいろいろな事を後悔をし、自分を責めてしまうことがあるかもしれません。
しかし、、、、

人の寿命というのはもう信じられないくらい前から決まっていたわけです。

産まれる前からこれだけの間だけ、この地球にいられるというのが決まっていたのです。
ただ、ただ、決まっていたことが起きただけのことであるのです。
大事なことは、地球上で私たちが経験する死というのは、これが全くの最後のお別れではありません。
後述しますが、この世(現世)の終わりは来世の始まりであります。
この世でしばしのお別れをしたけれども、来世でまた一緒になれる可能性は大いにあるのです。
優しい神様は、こんな不完全で不平等で戦いだらけのな現世なんかではなく、完璧で平等で終わりのない平和な日々(来世)を用意してくれています。
その完璧なる平和な場所で、死別した人と一緒に暮らせるようにしてくれています。
そのような完璧な場所、絶対に誰もが100%確実に幸せに暮らせる場所、そこへ行くために今の時間(現世)が与えられているのです。
現世を神様が示された道を歩むことによって、来世では誰もが、幸せで満たされた生活を送れるようになります。

さて、アダムは自分の寿命の40年をダビデ王にあげたいと神様に申し出て、神様はその願いを受け入れたそうです。
しかし、アダムが死を迎える時、魂を取り上げる係の天使に彼はこんなことを言いました。
「まだ私の寿命は残っているはずだが。」
すると天使は、
「あなたはダビデに40年というあなたの寿命を与えたではないですか。」
アダムは「あー。そういえば。」
そうです、人間というのは忘れっぽい存在なのです。

アラビア語で人間のことをインサーンと言いますが、これはナシヤという動詞から派生した言葉です。
意味はずばり、忘れる。
そうなんです、神様は人間を忘れっぽい存在として創られたのです。
だから、誰かが
「あれ、そんなこと言ったっけ?」なんていっても怒らないように。
なぜならその人は、これ以上にないほど人間らしい人なのですから。
因みに、私も最近はめっきり忘れっぽくなって、かなり人間臭くなってきました。

今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
みなさまに神様からの祝福がたくさんありますように!

=========================
アマゾンから電子書籍発売中!

『神様に一番近い人の頭の中身」
https://amzn.to/3rRmJlU

生きる気力を失っていた樹里の前に現れたのは、
サウジアラビアからの研修生、アハメッド。
アハメッドと同じ職場で働くうちに、樹里は今までとは
全く違う考え方というのがあることを知る。
幸せとは、
成功とは、
お金とは、
そして、イスラム教とは?
人生というものを、今までと違った見方で見られるようになった樹里は、
一歩を踏み出せるようになるのでしょうか。


「イスラム的現世の歩き方」
http://www.amazon.co.jp/dp/B01HQB2VPW/
イスラム的な人生の処世術!
あなたは何のために生まれ、何をして生きていけばいいのでしょう。
人生の目的は?

せっかく生まれてきたのです。
神様に守られた平和な現世を歩きたくはありませんか。
そして来世では、天国に入って
”永遠に” ”幸せ” に暮らしたくはありませんか。
方法はとてもシンプルです。
今まで知らなかったイスラム教に出会える本です。
=======================
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

神様の世界史35 平安の挨拶

2022-11-19 12:14:58 | イスラム教
前回までは、
悪魔と化してしまったジン(名前:イブリース)について
書いてみました。

今回は、アダムのその後の生活を見ていきたいと思います。

アダムがいる場所は、天国です。
天国と言えば、たくさんの天使達がいる場所です。
アダムは人間でありながら、天国で天使達の隣人となったのです。

天使達が隣近所に住んでいるというのは、一体どんな感じなのでしょう。
きっと、かなり気が楽なのではないかなあと思います。
何しろ夜中に変な音を出したりしないでしょうし、こちらの足音がうるさいとかって、
怒鳴り込んでくることはまずないでしょうからねえ。

そんな素晴らしいご近所さんには、菓子詰めの一つでも持って挨拶に伺うのが礼儀でありますが、
アダムはどうしたのか。
彼が天使達とどう関わっていったのかを、じっくりと見ていきましょう。


預言者さん(平安あれ)によると、
神様は、アダムに天使達に挨拶をしに行きなさいとおっしゃったそうです。

「あの天使の一団の所へ行って、彼らに挨拶をしてきなさい。
 そして彼らの返事を聞くのです。
 なぜならそれが、あなたとあなたの子孫の挨拶になるであろうから。」
と、おっしゃったそうです。

アダムは言われた通り、天使達のところへ行ってこのように言いました。
「アッサラームアレイクム」
それに対し、天使達はこう返事をしました。
「ワレイクムアッサラーム ワラフマトーラ」

現在でもこの挨拶は、アラブ圏だけでなく、アジアやアメリカ、ヨーロッパ、中南米などなど、
地球上のどこであろうと、イスラム教徒はこの挨拶をしながら暮らしています。
神様が、「後日あなたとあなたの子孫の挨拶になる」と言われた通りです。

預言者さん(平安あれ)は、この挨拶についてたくさんのお言葉を残しています。
その幾つかをご紹介したいと思います。

まず一つ目。
イスラム教において、一番良い行いとは何かという質問に対し、預言者さんは
「食べ物を与えること。
 そして知人であろうとそうでなかろうと、全ての人に挨拶をすることである。」
とおっしゃいました。

続いて、
預言者さん(平安あれ)は、こんなこともおっしゃいましたよ。
「神に誓って言う。あなた方は信じるまで、天国へ入ることはないであろう。
 そしてお互いのことを愛するまで、信じることはないであろう。
 では、どのようにすればお互いを愛することができるのか教えよう。
 それは、あなた方の間で平和の挨拶を広めることだ。」

最後に
「人々よ。平安の挨拶をしあいなさい。そして人に食べ物を提供するのです。
 親類同士の絆を強めなさい。
 そして人々が寝ている間に礼拝をしなさい。
 そうすれば、平安の中、天国へ入ることができるであろう。」

預言者さんは他にも、アダムが天使達にしたこの挨拶に関し、たくさんのことをおっしゃいました。
それだけこの挨拶が重要であるということです。
何しろ、この挨拶の意味するところがスゴすぎなのです。

預言者さん(平安あれ)も”平和の挨拶”と呼んだように、ズバリ
「あなた方に平安がありますように。」
これがアダムが天使達に言った挨拶の意味であります。

これって、本当にすごい挨拶だと思いませんか。
目の前にいる人が平和で、平安で、ハッピーでいることを願っているのですから。
そして、その挨拶に対する返事が、これまたすごい。
「あなたの上にも平安と神からの御慈悲がありますように。」
天使達がアダムに返した挨拶ですね。
泣かせるではないですか。
お互いがお互いの平和と幸せとそして、神様からのご慈悲を願い合うだなんて。

最近は、人の幸せを願うことはとても素晴らしいことで、
そういうことをしていると、次第に自分にも幸せがやってくるということを言う人が多くなってきました。
これは、かなり正しい考え方だと思います。
イスラム教でも、1500年近く前から、人の為に祈ることはとてつもなく善い行いであると教えています。
何しろ、私達が誰かの為に祈ると、そのすぐそばで天使達が
「あなたにも同じことがありますように。」と祈ってくれるというのですから。

自分の子供の幸せを願えば、天使は「あなたも幸せになりますように。」と神様に祈ってくれる。
自分の親が健康でいつまでも元気いっぱいでありますようにと祈れば、天使は
「あなたもいつまでも健康で、元気いっぱいでありますように。」と祈ってくれる。
有難いですよね。

天使というのは、全く罪を犯さないピュアな存在でありますから、彼らのお祈りというのは受け入れてもらいやすいのです。

反対に、私達人間というのは、どうしても意図的、または知らず知らずのうちになんだかんだと罪を犯してしまう存在です。
そういった罪というものが、私達の祈りと神様との間のバリアになってしまうことがあります。
ですから、罪が皆無の天使達に祈ってもらった方が願いが叶いやすくなるのは当たり前。
そしてそんな天使たちに祈ってもらいたかったら、他人の為に祈るというのが一番簡単な方法なのです。

毎日、毎日、目の前にいる人の平安を祈る。
その結果、自分にも平安が訪れるというのですから、本当にありがたい。
素晴らしい事ではあります。
こんなすごい挨拶は、世界中探してもそうはないでしょう。
神様が私達に下さった大切な挨拶です。
いっぱい使って広めていきたいものですね。

今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
みなさまに神様からの祝福がたくさんありますように!

アマゾンから電子書籍発売中!
『神様に一番近い人の頭の中身」
https://amzn.to/3rRmJlU

生きる気力を失っていた樹里の前に現れたのは、
サウジアラビアからの研修生、アハメッド。
アハメッドと同じ職場で働くうちに、樹里は今までとは
全く違う考え方というのがあることを知る。
幸せとは、
成功とは、
お金とは、
そして、イスラム教とは?
人生というものを、今までと違った見方で見られるようになった樹里は、
一歩を踏み出せるようになるのでしょうか。


「イスラム的現世の歩き方」
http://www.amazon.co.jp/dp/B01HQB2VPW/
イスラム的な人生の処世術!
あなたは何のために生まれ、何をして生きていけばいいのでしょう。
人生の目的は?

せっかく生まれてきたのです。
神様に守られた平和な現世を歩きたくはありませんか。
そして来世では、天国に入って
”永遠に” ”幸せ” に暮らしたくはありませんか。
方法はとてもシンプルです。
今まで知らなかったイスラム教に出会える本です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

究極!天使のお祈り活用方法

2022-06-04 02:34:14 | イスラム教
今週は、読者さんからのご質問がありませんでしたので、
いつも通りにメルマガをスタートします。

こんにちは、ファーティマ松本です。

前回まで、天使についていろいろな事を書いてきました。
今回は、復習を兼ねながら、このトピックを終わりにしようと思います。


既に述べましましたように、天使というのは常に神様をたたえている存在です。
そして、神様を讃えている人間のことも大好きなようです。
神様の話をしている人々や、神様のことを賛美している人々を見つけると、
すぐさま駆けつけてきて、彼らのために罪の赦しを願ってくれるそうです。

天使の祈りというのは、非常に受け入れられやすいのです。
なぜなら、
天使達は、神様に背いたり、悪いことをしませんからね。
神様が、すぐに応えてくださるわけです。

やっぱり、やる事をちゃんとやっていたり、
やってはいけないとされている事をしない者の願いっていうのは、
神様もすぐに応えてくださるのでしょう。
人間でもやはり、罪深い人の祈りよりも、
神を畏れ真摯に善行に励む人のお祈りの方が、受け入れやすいようです。

どうしても、
罪とか、神様の意向に反する行いというのは、神様と私達のお祈りの間に立ちはだかってしまいます。
もちろん、
罪深い人の祈りが、全く受け入れられないかというと決してそういうことはないのでしょうが、
出来るだけ少ないに越したことはないでしょう。

では、そんな天使達に、確実に祈ってもらう方法があります。
それは、

『誰かのために祈ること。』

私達が他の誰かのために祈っている時、そのすぐ隣で天使さんが
「あなたのその祈りが受け入れられますように。
 そして、あなたにも同じことがありますように。」
と祈ってくれます。

例えば、
「誰々さんが幸せになりますように」と祈ると、天使は
「その人が幸せになりますように。そしてあなたも幸せになりますように。」
と祈ってくれます。

そして、繰り返しになりますが、
天使達のこのような祈りというのは、神様に受け入れられる可能性”大”なのです。
ですから、自分に良いことを望むのであれば、
周りの人、世界中の多くの人のためにたくさんお祈りをすると良いと思います。

特に、
誰か知っている人に、何か良い事が起きた時、
その人の為に”祈る”という行動を習慣化することをお勧めします。

どういうことか?

例えば、誰かが昇進した、とか
誰かの子供が有名校に入ったなんて話を聞くと、ついつい
「あー、いいなあ。」と思ってしまう事ってありますよねえ?
(ない? ウソー!)
普通、、、、、ありますよねー。

でも、その羨ましいなあとか、いいなあ等と思った瞬間に
「あの人に、もっとたくさんの良い事がありますように。」とか
「あの人のお子さんに、たくさんの祝福がありますように。」などと、
祈ってあげることを習慣化してしまうのです。

そうすることによって、
妬みや、あるいは憎しみ(?)のようなネガティブな感情を味わらなくても良くなります。
(どうして憎しみ?)


「私、超リッチな人と結婚するの。」と言われたら
「この人がより一層豊かになりますように。」と心の中で祈ってみましょう。

「うちの息子が東大に受かったの。」
「この人と、息子さんにこれからもたくさんの良い事があるように。」と
心の中で、直ぐ様祈りましょう。

なーーんで、うちの息子は馬鹿なんだとか、
どうして私は、リッチマンと結婚できなかったんだ、などと考える必要はありません。

何も考えず
「この人にもっといい事があるように。」と祈る習慣をつけちゃいましょう。

なぜなら、、、

はい、そうですね。

そうすれば、天使さんが
「あなたにも、同じようにたくさんの良い事がありますように。」と
祈ってくれちゃうからです。

有難い事ですよね。

世界中の人達が、こんな態度で
お互いの事を祈りあうようになってくれたら、争いなんて どう頑張っても起きるはずがないでしょう。

私達は、今天国に住んでいるわけではありません。
現世という、この世に住んでいるのです。
そうであれば、完璧に良い状態を常に持ち続けることは不可能です。
絶対に、何かしらの嫌な事があるのが、普通です。

そんな現世において、
他者の辛さが軽くなりますように、
良い事がたくさん増えますようにと祈れば、、、、、

そうです、周りの人も、そして、もちろん自分自身も
とーってもハッピーになれるとは思いませんか。

人の為に、祈って祈って祈って、祈り続けることが出来るようになりますように。

今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
みなさまに神様からの祝福がたくさんありますように!


次回は、神様の次の創造物に移りたいと思います。

=========================
アマゾンから電子書籍発売中!(ペーパーブックも)

『神様に一番近い人の頭の中身』
https://amzn.to/3rRmJlU

レビューが、少しづつ増えてきています。
レビューを書いてくださった方々、本当にありがとうございました。

どんなレビューがあるのか少し紹介!
「会話形式なので分かりやすい」
「イスラム教徒が何を考えるのか分かるようになるので、
 イスラム教徒と交流がある人におすすめ。」
そして、究極
「涙が出た。」
私も、このレビューを見て、涙が出ましたよ!(涙、涙)


「イスラム的現世の歩き方」
https://amzn.to/3rRobF4

イスラム的な人生の処世術!
あなたは何のために生まれ、何をして生きていけばいいのでしょう。
人生の目的は?

せっかく生まれてきたのです。
神様に守られた平和な現世を歩きたくはありませんか。
そして来世では、天国に入って
”永遠に” ”幸せ” に暮らしたくはありませんか。
方法はとてもシンプルです。
今まで知らなかったイスラム教に出会える本です。
=======================
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

崇拝大好きな天使さん

2022-05-27 11:16:48 | イスラム教
天使は、私達のボディーガードのような役割をしてくれている、
ということを前回は書いてみました。

こんにちは、ファーティマ松本です。

前回のメルマガ配信後、読者の方からご質問をいただきました。
(ありがとうございます。)
とても良いご質問だったので、読者の皆様とこちらで共有させていただこうと思います。

質問1
「天使達に、(神様からの)赦しと祝福があるように願うのはいいのか、悪いのか。」
質問2
「神様に、(私の為に)赦しと祝福を祈ってくれる天使を遣わしてくださいと、お祈りをするのは
 いいのか、悪いのか」

というご質問でした。

まず、一点目。

神様以外の、誰か、または何かにお願いをするのは、大きな大きな罪になります。
それが、天使であろうと、預言者さん達であろうと、です。
イスラム教は、神様に直にお願いができる宗教です。
キリスト教なんかですと、神様と人間の間にいろいろな仲介役がいるように見えますが、
イスラム教は、もう”直”ですからね。
わざわざ、他の何かにお願いをして、その何かを介して神様に願いを聞いてもらわなくてもいいんです。
楽ですよね。

続いて、二番目の質問です。

神様に、天使を遣わしてくださいとお願いをする必要は全くありません。
なぜなら、お願いをしなくても自然とやってきてくれちゃうからなんですね。
以前にも書きましたが、人間が産まれるとすぐに、神様は天使を4人与えてくださいます。
だけど、それだけじゃあないんですね。
私達の行動次第で、もっともっとたくさんの天使に囲まれることは可能です。
(もちろん、お願いすることなく、自然にそうなります。)

例えば、誰かのお見舞いに行こうとすると、
なんと、70000もの天使達が一緒に来てくれるそうです。
それも、お見舞いに行って帰って来るまでの間だけでなく、その後も半日以上はいてくれるそうです。
夕方に行ったら、朝まで。
朝に行ったら、夜まで、ずーっと70000もの天使達がお許しと祝福を祈ってくれるそうです。
他にも、
礼拝中には、左右に天使が、
そして背後には、山くらいの大きさの天使も来てくれるそうです。

クルアーンを読んだり、知識を得ようしたり
といった神様が喜ばれるような行いをしている間は
たくさんの天使に囲まれていると思ってよさそうです。
つまり、
天使が、たくさん来てくれるかどうかは、自分の行動次第ということですね。
つまり、天使達に許しと祝福を願ってほしければ、自分から行動を起こせばいいわけです。

ちなみに、家の中に人間や動物の写真など、または、お人形さんなどが飾られていると
天使は、その家に入ってこないそうなので、気をつけたいですね。

天使というのは、何しろ数がとても多いらしいです。
預言者さん(平安あれ)によると、
私達が普段何気なく見ているあの空は、天使でぎゅーぎゅーらしいですよ。

しかし、
大切なのは、天使がどうのこうの、ではなく、
私達のフォーカスは、神様であるということです。

神様と自分の関係。
自分は、神様に好かれているか、
神様が良しとされる行いをしているだろうか。
神様がしてはいけないということを、やってはいないだろうか。
といった点に、フォーカスしていかないといけないでしょう。
神様に好かれるようなことをしていれば、神様からの助けはやってきます。
それが、天使を介してかもしれませんし、そうでないかもしれませんが。

それでは、今週も
天使さん達のお話をしていきたいと思います。


前述したとおり、天使は神様を讃える人間が好きです。
そんな人間を探しては、その人の為にお許しや祝福を祈ります。
そして、もちろん、
自分自身も、神様を讃えることが大好きなんです。

最上階の天には、ベイトルマームルという場所があるそうです。
私達人間が巡礼をする時、カーバ神殿を7回周るのと同様、天使達もベイトルマームルを7回周るとのこと。
彼らは個人個人ではなく、グループで7周するそうですが、その数なんと7万。

1グループが7周を終えると、次のグループがやってきます。
次のグループももちろん、7万という数の天使から成っています。
そのグループが終わると、また次のグループといった具合に、ベイトルマームルはいつだって天使の巡礼者でいっぱいです。
私達人間用のカーバ神殿は、残念なことにコロナの影響でロックダウンされて空っぽになってしまったこともありますが、
ベイトルマームルが空っぽになることはありません。
地球が最後の瞬間を迎えるまでそれは続くそうです。
そして驚くことに、一度来たグループがまた来るということはないそうです。
そのことからも、天使の数の多さが想像以上であると言えそうです。
ちなみに、このベイトルマームルは、メッカにあるカーバ神殿の真っすぐ上にあるといわれています。

多くの人は、天使と聞くと、なんとなく可愛らしい感じの姿を想像してしまうかもしれません。
アニメや物語などに出てくる天使というのは、小さい女の子または赤ちゃんに羽が生えていてるものが多いですからね。
面白いことに、天使達には私たちの想像通り、ちゃんと羽が生えているそうです。
大抵の天使には4~6の羽があると、クルアーンに書かれてあります。

『アッラーに讃えあれ。天と地の創造者であられ、2対、3対、または4対の翼を持つ天使たちを使徒として命令なされる。
 かれは御心のまま数を増して創造される。
 本当にアッラーは凡ての事に全能であられる。』(35:1)

しかしながら実際のサイズはと言うと、決して小さいわけではありません。
天使の大きさは一様ではなく、ものすごく大きい天使もいれば、そうでもない天使もいます。
前述した玉座を支えている天使達などはとても大きく、彼らの耳たぶから肩までは700年かかると言われていますから、
大きいと言っても、なんだか桁違いな大きさであります。

各々の天使達には色々なお役目があることは既述しましたが、その役目が重要であればあるほど体のサイズも大きくなるそうです。
そんな天使の中で、とにかく一番大きいのが大天使ガブリエル(アラビア語ではジブリール)という名前の天使さんです。
預言者さん(平安あれ)によると、大天使ガブリエルの羽は600もあり、その羽が水平線を覆い尽くすとのこと。
羽の色は緑で、その羽からはルビーや真珠、そしてダイヤモンドが滴り落ちているそうです。

サイズが大きいというのはつまり、彼が一番重要な任務を任されたということになります。
彼のお役目は、神様からのメッセージを預言者達に伝えることでした。
神様はすべての民族に、最低でも必ず一人は預言者を送られました。
ただ、ユダヤ人達にはかなりたくさんの預言者を御送りになっているのですが、これはまた後ほど詳しく。

大天使ガブリエルさんは、そんな預言者一人ひとりに神様からのメッセージを伝えました。
ただ単にメッセージを伝えただけでなく、彼らを助けたり、時には見守ったり、
またある時には他の天使達を引き連れて一緒に戦ったりもしたそうです。
なかなか天使というのも、大変そうですね。

天使は前述の通り、人間の目で見ることはできません。
しかし、たまに人間の形に姿を変えて、私達の前に出てきてくれることがあるようです。
大天使ガブリエルさんが、預言者ムハンマドさん(平安あれ)の元にメッセージを伝えに行く時は、
大抵人間の姿をしていたそうです。

ですから、私達もどこかで天使に会っているかもしれませんね。
人間の恰好をした天使さん達に。

今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
みなさまに神様からの祝福がたくさんありますように!

===================================

アマゾンから電子書籍発売中!(ペーパーブックも)

『神様に一番近い人の頭の中身』
https://amzn.to/3rRmJlU

レビューが、少しづつ増えてきています。
レビューを書いてくださった方々、本当にありがとうございました。

どんなレビューがあるのか少し紹介!
「会話形式なので分かりやすい」
「イスラム教徒が何を考えるのか分かるようになるので、
 イスラム教徒と交流がある人におすすめ。」
そして、究極
「涙が出た。」
私も、このレビューを見て、涙が出ましたよ!(涙、涙)


「イスラム的現世の歩き方」
https://amzn.to/3rRobF4

イスラム的な人生の処世術!
あなたは何のために生まれ、何をして生きていけばいいのでしょう。
人生の目的は?

せっかく生まれてきたのです。
神様に守られた平和な現世を歩きたくはありませんか。
そして来世では、天国に入って
”永遠に” ”幸せ” に暮らしたくはありませんか。
方法はとてもシンプルです。
今まで知らなかったイスラム教に出会える本です。
=======================
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする