神に帰る生き方

せっかく生まれてきたのだから、心平安に生きていきたい!と思う。

神様の世界史21 人間の創造

2022-08-21 12:10:51 | イスラム教
神様は天使を光から、そしてジンを火からお創りになりました。
これは既にお話しした通りですね。
では、私達人間は何から創られたと思いますか。

これが実に興味深いのですが、答えはなんと、土なんです。
土?
えっ?って思いません?
思いますよね、だって土なんですから。

しかし、面白いことにキリスト教とユダヤ教も、この点に関しては全く同じなんです。
やはり、同じ神様から来た教えですから、共通点はたくさんあるのです。

では、実際に神様はなんとおっしゃっているのか、クルアーンの記述を見てみましょう。

『われは泥の精髄から人間を創った。』(23-12)
『泥から人間の創造を始められる。』(32-7)
『彼が泥からあなたを創られたのは、かれの印の一つである。』(30-20)
『あなたの主が天使達に「われは泥から人間を創ろうとしている」と仰せられた時を思え。』(38-71)

土ではなく、泥から創ったってありますねえ。
さて、これはどういうことなのか。
おかしいじゃないかと思われるかもしれませんが、実は全くおかしくはありません。
と言うのも、泥というのは、周知の通り土と水を混ぜ合わせてできたものですから。

全てのものは水からできている、というのはもう誰もが知っていることです。
クルアーンの中でも、神様はすべての生き物を水からお創りになったとあります。
『そして水から一切のものを創ったのである。」(21-30)
『またアッラーは、ありとあらゆる動物を水から創られた。』(24-45)
『かれこそは、水から人間を創り、血統による親族と婚姻の関係を定められたお方。』(25-54)

人間の体の7割以上が水であることは、もう承知のことですから、
人間が水からできていると言っても、誰も何の違和感も感じないはずです。
つまり、人間は水と土が合わさった粘土からできているというわけですね。
でも、

何で土?

泥ってうそでしょ?

いやー、やっぱりそれって信じがたい、と思うのが普通だと思います。
しかし驚くことに、土の成分と人間の成分て、かなり関係があるようなのです。

まず人間の体の質量ですが、その99%は6つの元素からできているとのこと。
その元素の第一位は酸素で65%。
2位に就くのが炭素で、全体の18.5%に相当します。
3位以下はこのようになっています。
水素 9.5%
窒素 3.2%
カルシウム1.5%
リン1.2%

今度は、土です。
土の種類によって、かなり変わるかと思いますが、土にも水分は結構あります。
約25%が水分だそうです。
成分について、
こちらもダントツ1位は酸素で49%。
2位も人間の体同様に炭素で約2%です。
3位が水素。
ここまでが全体の90%に当たります。
人間も土と同様に、3位の水素までが約9割を占めていますね。
土の成分の4位以下です。
こちらも人間の質量と同じ順位で、
窒素 0.1%
カルシウム 1.4%
リン 0.065%
となっています。
割合はもちろん全く同じとはいきませんが、かなりいい感じで相関性がみられます。

今はインターネットがあるおかげで、私でも簡単にこれらのような情報を得ることが出来ますが、
神様が預言者さん(平安あれ)に人間の創造を伝えられたのは、なんと1500年も前。
そんな昔に、人間が泥からできている、または全てのものは水からできていると、知らされていたわけですから、驚きです。

死ぬことを、土に還ると言ったりしますが、これってものすごく的を得た言い回しだと思うのです。
なぜなら、私達は本当に土からできているのですから、死んだらまた土に還る。
その通りです。
ですから、イスラム教では死んだ人を土葬で葬ります。

日本では火葬が一般的ですが、火で人を焼くというのはよろしくない。
人を焼くというのは、神様が罪人を地獄で懲罰するときにだけ許されるべき事であります。
例え相手が死人であっても、人間がほかの人間を焼く権利はないはずなのです。

しかし
重要なのは火葬か土葬かではなく、
だれもがいつかは必ず土に還る日がやってくるという事実です。
それまでに、現世とは何か、
来世とは何かを知っておき、
来世でよい暮らしができるよう努力をしておくことが何よりも大事な事でしょう。


今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
みなさまに神様からの祝福がたくさんありますように!
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